8.総括
念願のイタリア家族旅行。のんびり気楽にすごすリゾートバカンス、とは対極にあるような、常に自分で動き、考え、迷い、地元の人と話をして、という、敢えて否定的に言えば「疲れる」、逆に肯定的に言えば「充実した」旅だった。人によって旅に期待することはそれぞれだと思うけど、僕は大満足。
おそらくこれから当分の間はまたイタリアに足を踏み入れない年月が過ぎるのかと思うけど、次の旅へと続く妄想を掻き立てるに十分なものを仕込んできたと思う。
今回は、5歳と0歳の子供を連れての旅行だった訳だけど、だからこそのかけがえのない経験をしたと思う。小さな子供を連れていなければさほどありがたくも思わないような他人の親切が無茶苦茶嬉しかったり。
子供が小さすぎて(少なくとも下の子は確実に)今回の旅のことなんて覚えているわけがない、なんてことを言われたりもしたけど、そんな小さな子と一緒に旅をしたという自分の思い出はずっと残る。そして、子供たちに話すことができる。
日本の外に出ると、日本国内にいるときよりも日本のことが見えてくる、という話はよく聞くけれど、今回もまた全くその通りだと思った。特にこうやって大好きな国を旅していると、どうしてこの国というかこの国の文化や街や人のことを僕は好きなんだろうか、とか考えるし、何が日本とは違うのか、とか、日本のどこが僕は好きではないのか(逆に言えば、どこが変われば日本をもっと好きになるのか)、なんてことも考える。
僕はしばらくイタリアはお預けだけど、偶然このページ、というか、この一連のブログを見たあなたには、運命だと思って、イタリア旅行を企ててみていただきたい。
おわり。
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