2012年6月19日火曜日

イタリア旅行報告(2)

2. 準備


まず、今回の旅は、旅行会社の企画旅行(パックツアー)ではなく、自分でいろいろ企画して組み立てたものだ。とはいえ、航空券の手配において旅行会社のお世話にはなっている。

さて、今回の旅では、宿泊先を含め、以下の要素は出発前に予約して確定しておいた。
  • 航空券
  • レンタカー
  • 全ての宿泊先
電車のチケットは、行動への制約の増えるのが嫌だったので、敢えて予約せず。

それらを事前に予約したわけだけど、どうやってそこらへんを選択したり手配したりか。というあたりを少し。

ちなみに、準備作業は楽しい反面、(検索待ち時間などにより)骨の折れる作業でもあるので、「ぼくらが旅に出る理由」など、オザケンのご機嫌な曲をBGMに流して気分を盛り上げながら取り組んだ。

航空券の手配


まず、航空券、これは、イタリア国内の移動経路というかスタート地点とゴール地点を練るのと同時進行。たとえば「ヴェネツィア空港から入ってピサ空港から出る」といった経路を仮定して、
  1. そもそもその経路が可能か
  2. チケットの値段は妥当か
  3. 妥当な乗り継ぎ時間か
  4. 妥当な搭乗/到着時刻か
といった点をチェックしていく。経路に関しては、複数の候補(たとえば、出国空港としてピサの他にフィレンツェも)を同時に確認すると、最安チケットの値段が結構違っていたり、選択可能な航空会社がかなり違ってきたりする。それを踏まえてまた別のスタート地点とゴール地点を検討したり、日程を調整したりする。これがけっこう堂々巡りな作業で、厄介だ。厄介ではあるが、頑張れば頑張るだけよい結果に近づくことができる。ただし、これに時間をかけすぎていると、チケット取得が困難になったりして、そこらへんがまた難しいところ。

ちなみに、今回の反省点として、(結果的に)期待していた通りのチケットが取れず、上記チェックポイントの3番4番がだいぶ甘くなってしまったことが挙げられる。特に4番に関して確認しなかったのはまずかった。
調査(とチケット購入)に用いたのは、以下のサイト。
  • トラベルコちゃん : 入手可能な格安航空券の経路と最安値の検索および予約。
  • フリーバード : 乗り継ぎに関する予備調査。(最終的には旅行会社に確認)
格安航空券の検索サイトはトラベルコちゃん以外にもあると思うけど、ただでさえ調べなければいけないことが多すぎるので、検索サイト同士の最安値の比較までは行わなかった。が、十分だったと思う。

ところで、燃油サーチャージとやらについては、航空会社によって全然違うので、注意が必要だと思う。基本的に、航空券の値段よりも燃油サーチャージの値段のほうが高い。また、国際便では乳児の航空券は(シートが無くても)タダではないので、これも要注意。さらに、(今回は違ったけど)場合によっては、子供用チケットよりも大人用のチケットの方が安いこともありうるので、これまた要注意。



航空会社は、今回はKLMオランダ航空を使った。なかなか悪くなかった、けど、(意図せず)イタリア旅行の直後に利用したANAのヨーロッパ便と比較すると、一点、ANAの方が圧倒的に快適だった点がある。それは、乗客の意識の違いもあると思うけど、飛行機の中で「さあみなさん眠りましょう」的な時間が明確にしかも十分に確保されており、その時間には客室内の明かりが落とされるだけでなく窓が全て閉じられること。これって当たり前のことと思っていたけど、KLMにおいてのそれは徹底からは程遠く、開けっぴろげの窓からの外光がまぶしくて子供がなかなか眠れなかった。ま、そういう些細な点で日本の航空会社は優れていますな。

レンタカー


今回、ヨーロッパカーでアルファロメオのジュリエッタを予約した。チェックアウト/チェックイン営業所として主要イタリア国内営業所を選ぶと、車種カテゴリーとして、"ALFA ROMEO GIULIETTA 2.0 or similar" というのが選べるのだ。これに気付いた時点でもうヨーロッパカー以外の選択肢は無くなった。

ただし、"or similar"というのが曲者なわけで、ジュリエッタが修理等で用意できない場合に他のメーカーの車両が割り当てられる可能性があった。その際に、徹底的に食い下がるためにイタリア語の予習復習には念を入れる必要があった。(「おいおい、冗談はよしてくれよ。ロバと馬が違うように、×××とアルファは違うんだよ。おまえ、イタリア人だったら分かるだろそれぐらい!」みたいな。)


ちなみに、オートマしか運転できない人には、そもそも、イタリアでのレンタカーでの旅は積極的にはお勧めしない。反対まではしないけど。わざわざ高いお金と時間をかけてイタリアまで行って、オートマの運転手さんに徹するなんて…。あまりにももったいない。主観的過ぎるだろうけど、僕にとっては
  • イタリア車(ただしMTに限る)を運転 = 喜び
  • オートマを運転させられる = 苦役、自己犠牲
というのが真実の心の声なので。

ここで、レンタカーに関する反省点。宿泊施設周辺の地図をいくつかの縮尺で印刷しておくべきだった。さらに、目的地は全て、紙に印刷(手書きでもいいけど)しておくべきだった。あるいは、カーナビをレンタル、でもよかったのだけど。

別の項目でも書く予定だけど、カーナビ代わりに使う予定だったアンドロイド携帯(ソニーエリクソンのXperia Mini)が突如操作不能に陥ったりして、ナビ代わりとしてはほとんど使い物にならなかった。現地で手に入れた紙の地図がこれまた、大雑把過ぎて…。というわけで、グーグルマップの地図を印刷しておけばよかったと激しく後悔することになった。あと、アナログなコンパス(方位磁石)を持参すればよかったな。太陽がいつでも出ているとは限らないので。

宿泊先


宿泊先は、以下の手順で決定(選択および予約)。
  1. 今回の旅で訪れたい場所あるいはエリアを決める
  2. そのエリアの拠点にする街の候補を絞る
  3. その街に魅力的な宿泊先があるかどうかを調べる
  4. 空室があるかどうか確認し、あれば予約する
なお、行き先選び、宿泊先選びには、
を大いに参考にした。予約はBooking.com経由で可能なものはそこで。そうでないところは直接メールでコンタクト。物件によってはBooking.comよりもわずかながら安い価格を提示する検索サイトがあったけれど、ユーザビリティ的にBooking.comがしっくりきたのと、ひとつの検索サイトで予約を一元管理するのが便利だったので、敢えて他は使わないことにした。


メールで予約した宿泊先に関しては全てイタリア語でやりとりした。僕の場合は、ここでグーグル翻訳が大いに役に立ったけど、イタリア語の基本(文法や辞書の引き方)が身についていない人の場合は、むしろ英語でやり取りするべきだと思う。いくらグーグル翻訳が大雑把に翻訳する上で便利だとはいえ、言いたいことや伝えたいニュアンスがちゃんと表現できているかどうかを自分で確認できないとしたら危険すぎる。

あと、特に、Booking.comで予約する場合、キャンセル料がいつから発生するかによって、同じ宿でも値段が違うことがある。僕の場合は、できるだけ、変更の余地を残すことを気にしながら予約作業を進めた。

参考書


日本の一般的なイタリア旅行ガイドブックは、僕のみたところ、レンタカーを利用しないことが暗黙の前提となっているようだったので、今回の旅行に関しては特に参考にすることがなかった。一応図書館でパラパラと流し読み程度には見てみたけど。

というわけで、直接的あるいは間接的に参考になった書物をリストアップ。上と重複するけど。
ちなみに、ロンプラの英語版はAmazon(ジャパン)で買うと、街の本屋さんで買うよりもずっと安い(と思う。在庫があれば)。2012年版は「トスカーナ&ウンブリア」ではなく、「フィレンツェ&トスカーナ」と「ウンブリア&マルケ」というように別の巻になっているので、悩ましい。

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