2012年3月27日火曜日

昨日の続き(改善その1)

昨日の「コード譜を整形するwebアプリ」の続き。
いや、まあ、わざわざブログに書くほどのことかというと微妙ですが、記録ってことで。

まず、カラムが1段の場合はタイトルとかを左寄せ、2段以上の場合は中央寄せ、にした。
それから、入力[F#7(b9,b13)]に対して「F#7(b9,b13)」と出力されていたのを「F#7(b9,b13)と出力するようにした。まだ、実は完全じゃないんだけど、たぶんフリッパーズの曲のコードを記載するには十分難じゃないかな、と。

大いに自己満足。ふふふ。

相変わらず、「使い方」とか何もない、愛想の悪いツールですが、興味があればどうぞご自由にお試しください。変換結果を印刷するなり、htmlファイルで保存するなり。入力シンタックスは昨日のブログに書いてあります。
http://timeaxisbender.appspot.com/

いよいよ、明日家族が東京に戻ってくるので(部屋片付けなきゃ)、このツールが次に進化するのがいつになるかは分からないけど、次回のために改善案というかやりたいことメモ。
  • 入力データをインポート/エクスポートできるようにしたい。毎回コピペはつらい。
  • 処理できない(不正な)入力にもできるだけエラーを返さず親切に対応。
  • 入力しているそばから動的にプレビュー。
  • PDF化してくれるボタンをつける。
  • 登録ユーザはサーバ内に過去の入力データを保存しておけるとか。あ、これは、法的にグレーだな。やめよう。
  • その代わり、前回の入力データをクッキーにしまっとくのはいいかもしれない。
そんなところかな。

コード譜を整形するwebアプリ

ひゃっほーい。昨日やりかけてたのが一応それっぽく完成しました。
僕にとっては初Google App Engine。

ま、細かいことを言うと、パフォーマンス的に改善の余地はいくらでもある上に、現状では使用方法の説明も何もないひどいWebアプリなんですが、まあ、まずは基本自分用ということで。

興味がある方(いないかな?)は、どうぞご自由にお試しください。

http://timeaxisbender.appspot.com/
に行って、適当にフォームを埋めて、"Convert!"ボタンを押すと、整形してくれます。


書式は、
[G]いろはに[Bm7]ほへと[Bb7]ちりぬる[Am7]を
てな感じで、コードを半角各カッコで括って、そのコードを対応させたい文字の左側に書きます。そうすると、この例では「いろはに」の「い」の上あたりに「G」が表示されるっていう寸法です。空白をうまく織り交ぜることで、タイミングのずれ、みたいなのもそれっぽく表現できると思います。フラット/シャープは「b(Bの小文字)」/「#(ナンバーマーク)」で代用しています。
ついでに、Key Adjustのオプションをいじると、転調して表示します。

まず、入力画面がこんな感じ。(モザイク掛けているので見づらくて失礼)

で、変換結果がこんな感じ。(こちらもモザイク失礼)


追記:続きあります

2012年3月26日月曜日

IPv4アドレス

どうでもいいけど、ふとしたきっかけで、whoisでAppleのとあるIPアドレスを調べてみたら、こんな発見が。
NetRange: 17.0.0.0 - 17.255.255.255
CIDR: 17.0.0.0/8
OriginAS:
NetName: APPLE-WWNET
NetHandle: NET-17-0-0-0-1
Parent:
NetType: Direct Assignment
RegDate: 1990-04-16Updated: 2010-04-09
Ref: http://whois.arin.net/rest/net/NET-17-0-0-0-1
さすが、Appleともなると、がっつり確保してる。256 x 256 x 256 = 16,777,216個のIPv4グローバルアドレスなんて、22年前は状況が違ったんだなあ。ていうか、22年前でもこれはちょっともらいすぎじゃないか? この要求が通ってるってのがすごいな。

で、ついでにMicrosoftのIPアドレスを適当にピックアップして調べてみたら、


NetRange:       207.46.0.0 - 207.46.255.255
CIDR:           207.46.0.0/16
OriginAS:
NetName:        MICROSOFT-GLOBAL-NETNetHandle:      NET-207-46-0-0-1
Parent:         NET-207-0-0-0-0
NetType:        Direct Assignment
RegDate:        1997-03-31Updated:        2004-12-09
Ref:            http://whois.arin.net/rest/net/NET-207-46-0-0-1
とか

NetRange:       64.4.0.0 - 64.4.63.255
CIDR:           64.4.0.0/18
OriginAS:
NetName:        HOTMAILNetHandle:      NET-64-4-0-0-1
Parent:         NET-64-0-0-0-0
NetType:        Direct Assignment
Comment:        Abuse complaints will only be responded to if sent to
Comment:        abuse@microsoft.com and abuse@msn.com.
RegDate:        1999-11-24Updated:        2006-01-23
Ref:            http://whois.arin.net/rest/net/NET-64-4-0-0-1
とか。こちらは、用途別に分散していくつか確保しているっぽい感じ。いや、これだって十分多いんだけど。

2012年3月25日日曜日

時間軸を曲げて

今日もオペラシティは盛り上がっているんでしょうね。いいなあ。

さて、先日の小沢健二東京の街が奏でるコンサートで聴いた時間軸を曲げてがあまりにいい歌だった。悔しかったのは、こんないい歌を2年遅れで耳にしたことだ。前回のツアーはどうしてもチケットが手に入らなかったもので。

追記: 「東京の街が奏でるコンサートで聴いた」は偽記憶に基づいていました。すみません。コンサート翌日に「我ら、時」が届いて何度も何度も聴いていたので、いずれ記憶が混乱してくるだろうと恐れていたのですが、この時、早くも記憶が混乱していました。

一方、嬉しいことに「我ら、時」のCD3枚組の中にこの曲は収録されていて、歌詞カードまで付いていた。当然の成り行きながら、ギターを掻き鳴らしながら歌いたくなってしまったわけで、今日の午後、早速ギターを手にしてコードを拾ってみた。

それで、コードを書き記すのに便利なツールがないかなと、探してみたんだけど、ぱっといいのが見つからなかった。

そこで、自分で作ってみた。Pythonで。

まだ、荒削りだけど、こんな感じ。
たとえば、入力テキストがこうだとすると
//intro
[Bbm7]

//verse
若[Bbm7]い蛇使いの男がくゆらす
[Ab]煙草の香りの町につく[Bbm7]
[Bbm7]暁方の空気冷たく
[Ab]心臓の底の記憶を[Bbm7]醒ます [Ab]

//melody 1
[Gb]突き刺す松葉の[Ab]ように
晴れ[ Fm7]渡った思いが[ Bbm7]訪ねる
紅葉[Gb]濃き山路に[ Ab]霞み立ち
我は[Fm7]ひとっ飛び時を[ Bbm7]超える

//melody 2
不意に[G#m]嵐の[C#]空を[ F#]襲う 
優雅[F#m]な虹の[B] 弧の[ C#]ように 
ものく[G#m]るほし日[C#]に見た[ F#]幻が
我ら[F#m]を撃つ[B C#]
(以上、小沢健二さん「我ら、時」収録の「時間軸を超えて」の歌詞を引用し、コード符号を加えました。"//"で始まる行と、"["と"]"で括られた部分は筆者が付記した記号です)
こういう風に自動変換される。
intro
Bbm7
verse
Bbm7
い蛇使いの男がくゆらす
Ab Bbm7
煙草の香りの町につく
Bbm7
暁方の空気冷たく
Ab Bbm7 Ab
心臓の底の記憶を 醒ます
melody 1
Gb Ab
突き刺す松葉の ように
  Fm7   Bbm7
晴れ 渡った思いが 訪ねる
Gb   Ab
紅葉 濃き山路に 霞み立ち
Fm7   Bbm7
我は ひとっ飛び時を 超える
melody 2
G#m C#   F#
不意に 嵐の 空を 襲う
F#m B   C#
優雅 な虹の   弧の ように
G#m C#   F#
ものく るほし日 に見た 幻が
F#m B C#
我ら を撃つ
これよくない?よくないこれ?

いずれはこのコード譜(っていうの?)を整形するツール、GAEに載せてみたい気もするけど、今日は、参考書もなしに取りかかったので、無駄が多すぎてちっとも進まず疲れてしまったのでここまで。

えーと、歌詞などの一部をこうやって載せるのまずいですかね? おとがめがあれば消去しますが。

追記:こちらの記事によると、引用部分の明確化と引用元の明記が必要なようですので、そのように修正しました。

さらに追記:よければ続きもご覧下さい。一応、それっぽいものを完成させました。

システム移行その後

昨日、iMacの内蔵HDD換装で書いた通り、Max OS X Lionシステムを旧HDDから新HDDに移行したんだけど、全て順調に動作しているかと思ったら、辞書アプリ(Dictionary.app)が起動できない、というか起動しようとしてSEGVで異常終了してしまうという現象が発生。
何度やっても同じ。

辞書アプリがないと生活全般で困る!というわけで、せっかくの日曜日だけど、昼間っから復旧に全力を尽くそうと決意。

ダメ元でgdb経由で起動してみたりしたけど、プログラムがstripされてて、異常終了レポートウィンドウ内に表示されるのと同様のことしかわからなかった。

が、最終的にApple Support Communityの中にこれを発見して一件落着。
Dictionary app quits unexpectedly

iMacの内蔵HDD換装

今日もまたジョギングすることにした。もちろん「我ら、時」を聴きながら

湾岸エリアからレインボーブリッジを渡り、東京タワー、日比谷公園、丸の内、永代通り、そして出発地点に戻る、といったルートで、走行時間は2時間46分、走行距離は20km。

…こういう単位の時間やら距離やらをすらすら書くようになった自分に今日もまた驚く。つい先日まで2.0kmだの3.0kmだの言ってたのに。

* * *

それはそうとして、昨夜、我が家のiMacでいろんなアプリを立ち上げつつさらにもひとつ重いアプリを起動しようとしたら、「ハードディスクが一杯です」とかいうエラーメッセージが発生。なんとか、消せるものを消したけど、それでも6GBしか空きができなかった。焼け石に水。

以前から320GBじゃ足りないと思ってはいたんだけど、ついに、重い腰を上げる日が来た。

使い始めてからもうそろそろ5年が経つ我が家のiMacに延命措置を施そうじゃないか。

というわけで、昨夜のうちにアマゾンでSeagateの2GBのHDD(具体的にはこれ。昨日と値段変わってるな)を発注。「当日お届け便」というオプションをはじめて使ってみた。秋葉原あたりに行って買って帰ってくる時間と電車賃を考えると500円ほどのオプション配送料は破格に安いといえる。

* * *

そんないきさつがあって、今日はジョギングの後に、ここらへんのwebページ(およびその中のリンク)を参考にさせていただきつつ、まずは作業の準備。

必要なツールを入手すべくホームセンターに自転車で向かおうとすると、娘の保育園の同級生の男の子とその弟(この子は僕と誕生日が同じ)とそのママに遭遇。聞けば、娘がここのところ登園していないのは「フランスに行っているから」と噂されているらしい。いいねぇ。その噂、そのまま続けてくれていいよ。ま、実際は祖父母の家にいるんだけど。

それでしばらく歩きながら話していたんだけど、偶然にも行き先が同じことが判明し(彼らはホームセンターが入っている建物の別のお店に用事があったらしいが)、一緒に行くことになった。というか、じゃあね、と分かれたのに、男の子が勝手にママを置いて付いてきてしまったので、仕方なく引率することになったのだ。その男の子と僕は自転車で、ママはベビーカーを押していたので、現地集合、みたいな。

途中のバス停で別の保育園の子とそのママに会ったりして、なんというか、気まずいような複雑な雰囲気になってしまった。(あれ? なんでパパだけいるの? フランスじゃないの? しかも、なんでよその子と一緒なの?)

で、買い物を終えてホームセンターの自転車置き場に行くと、またまた再会してしまった。目がいい人はそういうめんどくさいのを避けるのかもしれないけど、あいにく僕はだいぶ近くまで寄らないと気付かない。そんなわけで、帰りも同じパターンで。

彼らと別れたその後で、さらにまた別の近所の女の子やその友達大勢が…、って長くなるのでやまめすが、僕は保育園に送りに行ったり迎えに行ったりするだけじゃなくて有給休暇取って保育参加とかのイベントにも積極的に参加しているので、子供たちには親しまれてます。娘と外で遊んでるときに知らない子がやって来たりしたらちゃんと相手してあげるし。

* * *

ま、そんな感じで予定外のイベントもありつつ、帰宅してみたら、大事なものを買い忘れていたことが判明。もう一回自転車でホームセンターに行ってきた。息を切らして。脳内BGMは「自転車疾走シーン」である。

* * *

そして、いよいよ作業に取り掛かろうかというところで、妻から電話。今日も結構長く話したな。

気を取り直して、いよいよ作業開始。さっき見てたwebページはそのまま別のノートPCで開きっぱなしにしておい。ちなみに、「この別PCで」ってのができるのとできないので作業効率は全然違う。印刷した紙が手元にあるだけだと、想定外のことが起きた時に対処が難しい、というか、無理なこともある。

まあ、いろいろ面倒ではあったものの、致命的に困難な手順はなく、無事にHDD換装作業終了。そして、その後に控えていたのは、データの移行。実はこれが自信なかった。違うサイズの起動ディスクにTimeMachineからのデータを復元させることは、できそうな気がするけど、本当にできるんだろうか、と。

まあ、本体の中に組み込む作業をする前に外付けディスクとして接続してデータ移行を全部終わらせておけばよかったんだけど、SATA接続できる外付けのケースはTimeMachine用に使ってしまっているのであしからず。

そうそう、書くのを忘れていたけれど、あらかじめ、Lion復元ディスクアシスタントというツールを使って、USBメモリ(こないだLinux Mintを入れようと画策したときに買ったもの)から非常用OSの起動およびディスクユーティリティ系ツールが使用できるように準備をしておいた。これ重要。

* * *

それで、結局、全てはうまくいったのだけど、物理的なオペ完了後の手順は以下のとおり。ご参考までに。
  1. Lion復元用USBを差し、そこから起動する(Optionキーを押しながらの起動で選択)
  2. ディスクユーティリティで、新しいHDDにパーティションを切り(今回は敢えて1パーティションを選択)、ディスクを使用可能な状態にする
  3. Mac OS Xを再インストールする(この時点では「TimeMachineからの復元」ではなく、OS再インストールを選ぶ必要があるようだ)
  4. インストールが終了したら再起動する(というか勝手に再起動するんだけど)
  5. 最初の起動時に、データの移行などについて聞いてきてくれるので、そこでTimeMachineからのデータの移行を選択。今まで内蔵させていたHDDを外付けでつなげられるなら、そこからも移行できるようだ。
  6. あとは待つのみ。3時間くらい。非TimeMachineな移行だとたぶんもっと速いと思われる。

僕が懸念していた事項に対する答えをまとめると、こんな感じ。
  • iMac Mid 2007Seagate ST2000DM001という2TBのHDDを搭載することができた(元々は320GB)
  • Lion (Max OS X 10.7.x)の再インストールに関してはLion復元ツールが必要。
  • TimeMachineからのデータ移行は、新しくインストールしたOSの起動時に可能
  • ブラインドコピーではないので新旧の起動ディスクの容量が異なっていてもOK(収まりきらなかったら問題だろうけど

いやしかし、こんなことを感じるのは今回が初めてではないけれど、まさに少しのことにも、先達はあらまほしき事なりですな。

2012年3月24日土曜日

2000m達成記念

昨日の夜から、例の「我ら、時」ボックスセットを大いに(しかし少しずつ)楽しんでいる。とりあえずCD中心で。それについては、機が熟したらまた書きたいと思うけど、とにかくもう何度も何度も聴いてる。

ところで、家族が帰省先から戻ってくるのが諸事情で延期となった。まあ、寂しいと言えなくもない(聴かせて上げたいCDを持って待ち構えているのに!)けど、ここはひとつ前向きに、春休みが延長されたと思うことにして、仕事を終えた後にプールに行ってきた。

肌寒い雨の金曜日の夜ということもあってか、プールはガラガラで、「100%完全に」自分のペースで泳がせていただくことができた。今日、プールに来なかった皆さん、ありがとう!

というわけで、次はまた何ヶ月後になるか分からない、この好きなだけ泳げる(独りでプールに来れる&プールが空いている)という状況を最大限活かそうと、少し頑張ってみることにした。

できるだけ、焦らないように、ゆっくりと、一番楽なペースを探りながら…。

そして、挑戦してみる前の自分の予想を大きく裏切り(←最近こういう大げさな表現が多くてすみません…)、「2000m泳ぎ続ける」&「1時間以上泳ぎ続ける」をいきなり達成できてしまった。

正直なところ、もうちょっと、少しずつ段階を踏むものかと思ってたけど、10日前に打ち立てたばかりの記録(「走ることとか、泳ぐこととか」)を一気に2倍に更新できてしまった。このひ弱な僕が!

そこにあると思っていた壁は案外低かった、あるいは突き進めるほどに薄かった、ということだろうか。当分無理だろうと思っていたから、若干拍子抜けではあるけど、とにかく嬉しい。

これからはできるだけ、何事も、難しいことだと決めつけて身構えすぎるようなことがないようにしたいものだ。

ちなみに2000mは、25mプール40往復なんだけど、26往復目ぐらいで左足がつりそうになって(左足を使わずに泳いだ)、30往復目だかで今度は右足がつりそうになって(今度は右足を使わずに泳いだ)、36往復したころにはだんだん不思議な気分になってきて、40往復目には頭の中で「ヘッド博士の世界塔」がかかっていた。いやはや、なかなか得難い体験だった。

帰ってきてからは、久しぶりにミニアンプにつないだグレッチをつま弾きながら、「我ら、時」のCDを再びたっぷりと楽しんだ。ワインなんか飲んじゃったりしつつ。

2012年3月23日金曜日

東京の街が奏でる


昨日のアンケートには書くべきことを1%も書けなかったので、オザケン本人に届くことはないと思うけど、昨日の「東京の街が奏でる」コンサートについての感想をここに。

* * * * * * * * * *

学生時代にはグレッチのテネシアンを探し求めて東京の街を東へ西へと彷徨い…、結婚式の二次会では自分のやってたバンドのメンバーに「それはちょっと」をお願いし…、その二年後くらいには夜中にグズった赤ん坊を抱っこをしながら「LIFE」に合わせて夜更けまで踊り…、最近では全然寝る気配を見せない(また別の)赤ん坊を負んぶしては「地上の夜」やら「天使たちのシーン」を子守唄に歌い…、四半期毎に妻と夜中に「うさぎ!」最新話について語り合い…。

そんな「信者」以外にピッタリ来る言葉を探すのが難しいであろう僕なのに、なんと、なんだか自分でも意外なことに、オザケンのライブに行ったことは今までなかった。
十数年前に関して言えば、あまりにも「王子」「王子」と騒がれていて、気が引けていたというのもある。それは間違いない。しかし、それ以上に、自分がどれほどオザケンの紡ぎ出す言葉や歌にガッチリと心を掴まれていたのかに気付くのにずいぶん時間がかかったというのが、一番の理由だと思う。

「僕は独りで生きることを学ぶさ」とかなり本気で思っていたけど、やはり気が変わって(?)結婚をして、そして子供も生まれた。仕事と家庭の両方に真摯に向き合う時、そこには様々な問題がある。そういった様々な問題について対話する相手は、妻であったり、今は日本にいない親友であったり、そして、(一方通行であるとはいえ)歌や文章を通しての小沢健二であったのだ。

* * *

二年前、ひふみよツアーのチケット争奪戦に全敗した時、妻はこう言った。
「うさぎ!読者には優先的にチケット売ってくれればよかったのにね」
…いや、それは無理というものだし、あまり慰められた気がしないぞ。

その後、二番目の子が生まれ、上の子は僕が「木も草も眠れる夜が過ぎるから」とか鼻歌で歌うと「きみにいっつもでんわをかけてねむりたいよ」と合わせてくるぐらい情操教育が行き届いた子に育った(笑)。

そして、今回、またしても、チケット争奪戦全敗。ショック…。

たまたまこのブログの最近のエントリをご覧になった方であれば「あれあれ?」と疑問を抱いてもおかしくないところ。ここ最近、「ひとりオザケンマラソン」「続・ひとりオザケンマラソン」などと称してオザケン全曲集を聴きながら2回に分けてトータル6時間近く走り続けるだのなんだのとオザケンづいていたけど、それは決してコンサートに向けての予習ではなかったのです!

幸運にもチケットを手にした人々を祝福しつつ、その一方で「自分は自分なりの方法で小沢健二の歌に向き合おう」と考えての、いわば空騒ぎだったというわけで。虚しくなかったかと問われれば、「まあ、微妙なところですね」と答えていたかもしれない…。

それがなんと、直前に、チケットを定価で譲ってくれるという天使のような方が現れ、今回の「東京の街が奏でる」コンサートに参加できることになったという!!!

捨てる神あれば拾う神あり、じゃないけど、願いはこうやって叶うこともあるんだなと、その時点でちょっと涙腺が緩む。

* * *

そして、翌日というかその日の夕方、いよいよ待望のコンサート。

音、音楽、歌、言葉、空気については僕にはうまく言葉にできないから、それぞれについては書かないけど、とにかく全体を通して楽しかったし素晴らしかった。

ただ、その中にいて五感を研ぎ澄ませるうちに、不思議なもので、そこで繰り広げられる光景とはまた別のものが思い出されたりした瞬間があった。感想としては特にそこらへんについて書こうと思う。

誰だってそうだろうけど、日々生きているといろいろある。けど、この一年は、なんというか、とにかくひどかった。ひどかったことの筆頭といえばあの地震そのものだけど、僕の心に引っかかり続けていたのは別のことだった。

「こんな状況なのに、経済界は金儲けの算段しかしていない」「テレビや新聞の伝えるメッセージを疑うことなくそのまま受け取る人が多すぎる」「現在の貨幣経済のあり方そのものを疑う声は皆無で、金儲けは必要という大前提の下で全ての議論が進んでいる」など、この一年、僕としては心穏やかではいられない理由がうんざりするほどあったのだ。毎日。

「うさぎ!」「ひふみよ」サイトでの小沢健二の言葉は、必ずしもいつも僕の考えとぴったり一致しているわけではなかったけれど、当然のこととして皆に受け入れられている現実に疑いの目を向けてみるという点では通じるところが大きかったし、僕よりどうやらだいぶ賢くて世界中の現実をその目に見ているであろう人もそうしたオルタナティヴな見方をしているのかと思うと、すごく救われたものだ。

そんなふうに救われたからというのもたぶんあったんだろう。この一年間、オザケンの曲を新しいのも昔のもたくさん聴いた。子供にたくさん歌ってあげた。グレッチを掻き鳴らした。

コンサート中のいろんなタイミングで、そんなことがちょっとずつ思い出されてきたのだ。もちろんこの一年間のことに限らず、もっと前のことも含めて。

そんなわけで、すごく楽しみつつも、時々、涙腺が緩んだりした。

涙ってのは不思議なもので、なんというか心が洗われるような効果がある気がする。ちょっと恥ずかしいけど。

それから、コンサートの中のあちこちに散りばめられたオザケンのモノローグを聴いて僕は笑ったし、楽しい気持ちになった。そして、それと同時に、心がまた一段と自由になった気がしている。「うさぎ!」の新しい話を読んだ時のように。

会場に来ていたたくさんの人たちにはどういうふうに届いていたんだろう。

* * *

ああ、それにしても素晴らしい時間だった。

上に書いたような物思いに耽っていたのは、それぞれ一瞬の出来事であって、基本的にはもうずーーーっと、わくわくしながら、音、音楽、歌、言葉、会場の空気に没入して楽しんでいた。

オザケン、素晴らしいコンサートをありがとう。


* * *


いつの日か、家族連れでオザケンコンサートに行ける日が来ればいいなあ。
屋外フェスみたいな感じで。

2012年3月20日火曜日

続・ひとりオザケンマラソン(残り区間完走)

先日(といっても一昨日)、ふと思い立って実施したひとりオザケンマラソン、続きを走りました。残り区間(?)完走です。

こないだ(曇り時々雨)と違って、今日はいいお天気だったので、まずは渋谷に行き、宮下公園でボルダリングを30分ほど楽しみ、その後そこからスタートすることにした。

前回は「夢が夢なら」の途中で終わっていたのでそこから。以下のプレイリストをiPodで聴き続けつつ走り続けるのだ。
ちなみに、「走り続ける」といっても今回は信号で(足踏みではなく)静止し、トイレに立ち寄ったり水を飲んだのが前回とは違うところ。

  • 夢が夢なら
  • Buddy
  • 恋しくて
  • 恋ってやっぱり
  • それはちょっと
  • ある光(Full Length)
  • 美しさ
  • back to back
  • ダイスを転がせ
  • 指さえも
  • 流星ビバップ
  • 春にして君を想う
  • ギターを弾く女
  • 愛について
  • 麝香
  • あらし
  • 1つの魔法(終わりのない愛しさを与え)
  • ∞(infinity)
  • 欲望
  • 今夜はブギーバック/あの大きな心
  • bassline
  • 風と光があなたに恵むように
  • 甘い旋律
  • 踊る月夜の前に
  • The River あの川
  • River あの川
  • Voices From Wilderness 未墾の地よりの声
  • Ecology Of Everyday Life 毎日の環境学
  • Jetset Junta 空飛ぶ政府
  • The Sea (I Can Hear Her Breathing) あの海 (彼女の息吹が聞こえる)
  • Sea (I Can Hear Her Breathing) あの海 (彼女の息吹が聞こえる)
  • Sol le Pido a Dios 祈ることは
  • Shadow Work 影にある仕事
  • Sleepers Awake / Mathrimba 眠れる人, 目覚めよ / マトゥリンバ
  • シッカショ節
以上。ぴったり自宅に到着できなかったので、ロスタイム(トイレ休憩とか)の消化もかねて、ヘッド博士の世界塔から

  • Dolphin Song
  • Groove Tube
も。グルチュは途中まで。

それで、気になる走行時間は、なんと、自分的には大いに驚きに値する3時間5分。いや〜、やればできるじゃないか、お前(=おれ)。

距離としては、22kmぐらい。コースは、まず宮益坂を登って、そこから青山、赤坂、皇居、銀座、有明。この時点で、まだEclecticがぎりぎり消化できていなかったので自宅に向かわず、台場へ。砲台跡やら船の科学館方面やらに行って時間と距離を累積する。そこから自宅方面へ。

疲れたけど、楽しかった。いよいよ明後日に家族が帰省先から戻ってくる前の最後の独りの休日に、気になっていた続きをコンプリートすることができてよかった!
今日はよく眠れそうだ。

2012年3月19日月曜日

秘密のトンネルのような暗がり

先週の金曜日、楽しみにしていた小沢健二「我ら、時」展覧会を見てきました。
ご存じない方のために概要の冒頭を引用すると、こんな感じ。
秘密のトンネルのような暗がりで、写真を見て、音を聴いていただく展覧会です。

詳しくは、オフィシャルサイトをご覧いただくのがよいかと。
http://hihumiyo.net/
http://www.parco-art.com/web/museum/exhibition.php?id=468

それで、展覧会だけど、いや~、素晴らしかった。
展示されている作品そのものも良かったんだけど、ただの「有名人の写真展」なんかではなく、新しいことへの挑戦も含めてプレゼンテーションに工夫が凝らされていたのが、素晴らしかった。作り手の熱情がこっちにも伝わってくる。(以下、ネタバレ含みます)

* * * * * * * * *

そもそも、胸に手を当てて考えてみると、一枚の写真を数分間にもわたってじっくりと眺め続けるなんてことは普段なかなかないことで、また、本に書かれた文章をゆっくりと音読する機会もほとんどない(子供に読んであげるのは別として。あ、それはそれで素晴らしい機会だな)。それに対して、この展覧会では、暗がりの中でスポットライトで照らされた写真を、超指向性スピーカーから小さな音で流れる音声(ただの環境音だったり語りだったり)にじっと耳を澄ませつつ、ゆっくりと眺める、という稀有な体験を与えてくれている。

エリザベスコールさんの写真と小沢健二氏の言葉は、季刊誌「子どもと昔話」の読者には、馴染みがあるものだけれども(実際、見覚えのある写真もあった)、文章を読むのと朗読を聴くのでは全然イメージが違うし、写真だってそれに寄せられた言葉などを聴きながらじっくり眺めているとまた違った味わいがあるものだ。

たとえば、正月のお餅の話。とても面白かったし、連載「うさぎ!」のどこかに出てきててもおかしくないようなエピソードではあるけど(実際あったかな?覚えてないな)、やはり本人の口から語られることで、面白さが数段アップしていたように思う。

あるいは、今回展示されていた写真の中で「海にボートが浮かんでいて、その上に3人ぐらいの人が乗っていて、やや遠くの海の上にはカモメらしき鳥が群れている」という写真があったんだけど、そのうちの3羽のカモメの翼が重なり合うようにして、数学的にというか自然科学的に美しい形状を作り出していることに、その写真を眺め始めて1分後ぐらいに気がついたんだけど、いつものような見方だときっと見落としていたんだろうな、と思う。ああ、カモメはこの画の主役ではないけど、それでもこの瞬間を捉えたんだな、みたいなことを考えたりして。

また、技術面として、超指向性スピーカーで、シャワーのように音を降らせる(っていう表現、だれが最初にしたんだろう。実に的確な表現ですね)というアイディアが素晴らしい。単に、会場内を静穏に保つだけでなく、来場者が(それも見知らぬ者同士が)肩を寄せ合って音の聞こえるスウィートスポットに耳を近づける、あるいは遠慮し譲り合うという状況を、自然に作り出している。特に東京なんかでは普通見られないような、暖かい雰囲気が醸し出されていた。

ただ、敢えて言うと、できれば、スピーカーのチューニングをもうちょっと頑張ってもらって、3人ぐらいが一度に聴けるようなセッティングを出してほしいところ。僕が行った時に関して言えば、3~4人で肩を寄せ合って聴けるような理想的なチューニングがされているものもあった一方、どう頑張ってもぎりぎり1人しか聴けないでしょ、っていうのもあったので、混雑時にそこがボトルネックになってせっかくの暖かい雰囲気が台無しになってしまわないかと気がかりなところだった。

帰りには併設のポップアップショップ(ミュージアムショップ的なもの)で、自分と妻のためにTシャツを1枚ずつ購入。最近5歳になった娘はオザケンの歌が大好きなので、キッズTシャツがあれば買って帰ってやりたいところだったのだが、願い叶わず(行く前から分かってたけど)。娘が「ずるーい」とか言いそうなので、Tシャツとオザケンの関係性は隠しつつ、何か別のプレゼントを用意しておこう。そういえば、ぼちぼち帰省先から戻ってくることになってる。

ーーー
(誤変換に気付いたので訂正します。誤「我等、時」 → 正「我ら、時」

ささやかな発明を、ささやかに公開。

まあ、発明って言っても、とるに足らないものなんですが。便利だと感じる人は20人に1人くらいいるんじゃないでしょうか。

で、その発明ってのはなんなのか、というと、これです。
まず、1枚目の写真。消しゴムと、ねじりっこ(ビニタイ)。
 これを

こうする。ビニタイを消しゴムと消しゴムカバーの隙間に差し込むだけです。
(貫通させて折り返してもOK)

こうするとどういういいことがあるかというと、消しゴムをペン立ての中に収納できるようになるのです。しかも、簡単に引っ張りだせるので、ペン立ての中で行方不明になりません。ビニタイは柔軟性があるし軽いので、消しゴムとして使用する際に邪魔になりません

まあ、掲載した写真は廃材利用(?)なんで、見た目はあれですけど、ホント、これ、便利すぎて、今さら元には戻せないです。

ま、これを商品化するなら、
  • ビニタイの色や形をチャーミングなものにする(細長い葉っぱの形とか羽の形とか)
  • そもそもビニタイである必然性はないので、ポリプロピレンのような柔軟性があって軽い素材にする
といった感じの工夫が必要になるんでしょうね。


ポリプロピレンのシートとレーザーカッターがあれば自作してみたいところだけど(FabLab行けばそれも可能かも)、そこまでの暇と資金(お小遣い)がない。それに特許とか実用新案って、申請したり、権利を取得したりするのにやたらお金がかかるみたいだし…。

というわけで、僕は権利主張するつもり全くないので誰か商品化してくれませんかねえ。ロフトとかハンズで100円くらいで売ってたら買いますよ。僕は。

2012年3月18日日曜日

ひとりオザケンマラソン

ふと思い立って、iPodを持ってジョギングしてみることにした。プレイリストは「小沢健二全曲」。これを聴きながらゆっくりとジョグしようという試み。全曲聴き終わるまで走り続けられるなどという思い上がった考えは持たずに、とりあえず走れるだけ走ってみよう、ということで。

湾岸エリアから、銀座、桜田門。そこから皇居を反時計回りに一周して、もう一度桜田門から今度は有楽町、宝町、新富町、月島あたりを経由してまた自宅、という、当初予定していたよりだいぶ長い距離を走った。マピオンのキョリ測によると約20km。お〜、我ながらすごいな。ひよわな体のくせによく頑張った。

所要時間は2時間43分(これまた自分でも驚きの長時間)。その間に聴いたオザケンの曲目リストは以下の通り。

  • 昨日と今日
  • 天気読み
  • 暗闇から手を伸ばせ
  • 地上の夜
  • 向日葵はゆれるまま
  • カウボーイ疾走
  • 天使たちのシーン
  • ローラースケート・パーク
  • 夜と日時計
  • 愛し愛されて生きるのさ
  • ラブリー
  • 東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー
  • いちょう並木のセレナーデ
  • ドアをノックするのは誰だ?
  • 今夜はブギー・バック
  • ぼくらが旅に出る理由
  • おやすみなさい、仔猫ちゃん!
  • いちょう並木のセレナーデ (Reprise)
  • カローラⅡにのって
  • 強い気持ち・強い愛
  • さよならなんて云えないよ
  • 戦場のボーイズ・ライフ
  • 痛快ウキウキ通り
  • 流れ星ビバップ
  • ブルーの構図のブルース
  • 大人になれば
  • Ale?
  • ホテルと嵐
  • すぐに会えるかな?
  • 旅人たち
  • 球体の奏でる音楽
  • みんなで練習を
  • 夢が夢なら
ただし、最後の「夢が夢なら」は途中(いっそ華火でも行きたいね〜)まで。

マーヴィン・ゲイのカバーは含まず、シッカショ節は含む、類似バージョンは集約、で作ったプレイリスト全65曲(発表順になってるはず)約5時間40分のうち、32曲半を制覇したということは、ひとりオザケンマラソン【ハーフの部】走破と言えなくもないかもしれない。

しかし残りの半分にも「ある光 (Full Length) 8:18」や「あの海(彼女の息吹が聞こえる) 10:06」を始めとして全曲6分オーバー(しかも歌なし)のアルバム「毎日の環境学」が控えていることを鑑みると、今回走破した前半の部はまだまだやさしい方だったかもしれない。

いや、それにしても疲れたし腹減った。次回似たようなことに挑戦する時は途中で何か飲んだり食べたりするほうがよさそうだ。

ーーー
(つづきはこちら

2012年3月14日水曜日

また少し走ってみた

今日は少し時間を延ばして75分間。今日もまたゆっくりと。
後でマピオンのキョリ測で調べてみたら走行距離は9.6kmぐらいだったようだ。

帰ってきてシャワーを浴びてたら地震が発生。狭いユニットバスという閉塞空間のせいもあってか、なんだか少し酔ってしまった。風呂場から出てきて調べてみると震度5強だったそうで。昨年来の続く地震、なかなか収まらないですね。

走ることとか泳ぐこととか

先日「スニーカーと足腰の問題について考えた」と題して書いた時に、ちょっと報告していたように、あの日は久しぶりに1時間走った(走ること自体が久しぶりだった)。

走り方に工夫したのが功を奏したんだと思うんだけど、どこも怪我というか故障に見舞われることもなく、その後も無事に過ごせているのはありがたい&嬉しい。

ただ、「なんともない」ってわけでもなくて、具体的には、足(not 脚)の筋肉がちょっと張ってて、肩の後ろ側から首までの筋肉がやたら凝っている。

その日に意識してみた180BPM(目分量だけど)のビートという、小刻みですごく短い歩幅でのジョギングというのが、今までの僕のジョギングとは全然違うので、普段使われない筋肉が使われたってことかな。どの動きがどういう風に効いたのかを考えてみるのは面白い。

という体の事情もあって、今日は走ろうかどうしようかと帰宅の電車の中でずっと迷ってた挙げ句に、結局走るのは見送ってプールで泳ぐことに。足と肩もほぐれるだろうし。

僕は、実は、走るのがずっと苦手で、5年前には1kmも続けて走る術を知らなかった。(にも関わらず市民駅伝大会に引っ張りだされて大変な思いをした)

もっというと、水泳なんてもう苦手で苦手で、中学生の頃には同級生に「溺れてるみたいに見える」とか笑われたものだった。ああ、情けない。今だって得意とは言えない。

だけど、大学院生時代に、やたら泳ぐのが上手な友達にコツを教えてもらったりするうちに、まあなんというか、ヘタクソなりにも、泳ぎ方を工夫してみることの楽しみを見いだしたというか。とにかく、「溺れそう」よりは少しマシな状態になった。

その後はゆっくりとした進歩だったんだけど、数年前に、25m毎に短い休憩を入れつつなんとか20往復(1km)泳ぐことができて、それは、誰も褒めてくれなかったけど(そりゃそうだ)、自分としてはすごく嬉しいことだった。

それで、去年の夏頃かな、200m(25mプール4往復)毎に休憩して1km泳ぐことができるようになった。つまり、ある程度続けて泳げるようになってきた。

そして、そして。なんと、本日、休憩らしい休憩なしで(ゴーグルに入った水を抜いたりはした)続けて1km、時間にして31分泳ぎ続けることに成功した!! たぶん、これも誰も褒めてくれないけど(もっと速く泳げるようになれば友達の誰かが褒めてくれるかな)、自分としては、とんでもなく嬉しいこと。

速く力強く泳ぐというのは、依然として僕には難しいことのように思えるけど、自分に適した泳ぎ方を見いだすべく観察と研究と試行錯誤を続けるのは楽しいし、そういうのっていかにも僕向きだ。これからも、続けていきたいものだ。

2012年3月12日月曜日

スニーカーと足腰の問題について考えた


先日、遅ればせながらBORN TO RUN(クリストファー・マクドゥーガル著)を読んで、改めて、足と脚のこと、走ることについて考えさせられている今日この頃。
(あ、ちなみに、BORN TO RUNは、知的好奇心を刺激してくれるとても面白い本でした)

足/脚/腰を中心とした、自分の体の諸問題についてはいずれブログのネタにしようと思いつつも、あまりにとりとめがない広範なトピックでうまく書けない。色々な問題が全てつながっているようにも見えるけど、その見立てが果たして正しいのかどうかはよくわからない。そんなこともあって、宙ぶらりん。

今年に入ってから、インソール屋さん(って言うのかな?)に行って、カスタムインソールを作ってもらった。ついでに、足にぴったりのシューズも見繕ってもらった(それまで履いていたやつより1.5cmも小さいサイズが実は適正だった)。
そしたら、膝などに痛みが生じる気配もなく、気持ちよくどんどんジョギングできてしまって、…調子に乗って走り過ぎたことも原因の一つだと思うけど、翌日ギックリ腰になった。こちらを立てればあちらが立たない、とはよく言ったもので。
他にも関連トピックはいくらでもあるんだけれど、とりあえず閑話休題。

さて、冒頭のBORN TO RUNを読んだ後の僕の考えるところでは、スニーカーと足腰の問題の関係はおそらくこんなだろう。…次のような問題があり、答案が2つ提示されている。
問題オールドスクールな(ローテク)スニーカーを履いて踵でガツンと着地すると(人によっては)様々な関節を痛める。
答案1着地時の踵のねじれを抑制したり、衝撃を吸収したりするようなハイテクスニーカーを履くべし。しっかりフィットするインソールもあったほうがいい。
△:シューズの性能およびインソールのフィット具合に大きく依存。
△:臭いものにフタをしているだけなので、根本的な解決になっていない。
◎:お金で解決できる。
答案2大きな衝撃が発生しないフォームで走るべし
(裸足ランニング系のアプローチ)
△:フォームを正すのが(たぶん)難しい上に、継続的な練習で筋肉や腱を鍛えることが不可欠。
△:フォームと筋力の壁を乗り越えないと長距離を走ることはできないし、誰もがその壁を超えられるとは限らない。
◎:壁を乗り越えた先には、怪我のないランニングが待っている?!

こうして書いてみると、答案2はなんだかとても素晴らしくて夢に溢れているように見える。というか、僕の主観も交えて書いているので、僕は主観的にそう思っています、っていうだけなんだけど。

しかし、考えてみると、答案2における「壁」を乗り越えるのはおそらくとても大変だ。仕事と家庭のことで忙しくて、週に1度だけ1時間も走れれば御の字、という生活を送っている僕からするととてつもなく高い壁にも思える。会社で昼休みに毎日300段の階段登りをやっていても(いや本当は毎日はやってないけど)、それは走ることとはまた違うわけで。

ってことはやっぱ僕には答案2は無理か?

…と、一度は悲しい気持ちになったところで、いいことを思いついたのが昨日のこと。
そう、答案1を採用しつつ答案2も模索すればいいんだ。ハイテクスニーカーとカスタムインソールを着用しつつ、踵でガツンと着地しないようなフォームを目指せばいいじゃないか。で、足腰が(ゆっくりであっても)鍛えられてきたと実感できた頃に、シューズへの依存度を減らす方向に転向すればいいんじゃないか。と。

てなわけで、今日は、走り方をちょっと工夫して60分走ってきました。
走るって気持ちいい!

2012年3月10日土曜日

GAEでプロキシを作ってみよう

…としたけれど、試行錯誤の結果、不可能なことが判明。残念。

まあ、十分下調べもせずに(しかもPython本も全部オフィスに忘れきてるし)ビール飲みながら何となく始めたので、仕方ないというか、それほどがっかりしているわけでもないんだけど、まあ、やっぱり残念といえば残念。

まず、どんなものを作ろうとしていたかというと、GoogleAppEngineでは、誰でも無料でサーバ証明書の恩恵にあずかることができるので、
[ブラウザ] ← (HTTPS) → [プロキシ on GAE] ← (HTTP) → [任意のWebサーバ]
という俺専用プロキシが実装できるんじゃないか、と。
ローカルネットワークが監視されてたりする環境だと、(やましいことをしていなくても)なんか気分良くないじゃないですか。そんな時に、ね。

それで、どんな狸の皮算用だったかというと…

  1. まず、最初にフォームのPOSTで行き先URLを指定してGAEアプリに渡す。
  2. GAEの対応する入口アプリが、そのPOSTデータを元に、"http://<GAEアプリのベースURL>/proxy?<http://行き先URL>"に変換する。その際、うまく行き先URLをエスケープしてやる必要有り。
  3. GAEの"/proxy"に定義されたProxyアプリが、リクエストURLのクエリ部分で示された行き先URL(なんか文章にするとややこしいな)に、リクエストを投げる。
  4. Proxyアプリは、オリジンサーバからのレスポンスを、ブラウザに返す。ただし、コンテンツがHTMLドキュメントの場合は、ドキュメント中のURL(相対URLも)を"http://<GAEアプリのベースURL>/proxy?<http://絶対URL>"に変換してやる。画像ファイルなんかも含めて全て。完璧にやろうとすると結構大変。間違いない。
  5. その後、HTMLドキュメントに含まれる画像などをブラウザが勝手に取りに行くので、3〜4が繰り返されることになる。

ところが、以下のような制限により、レスポンスのContent-Typeを自由に設定できない("text/html"には勝手に"charset=utf-8"が追加されちゃうし)など、致命的な問題があり、上記の目論みは海の泡と消えたのでした。
http://code.google.com/intl/en/appengine/docs/python/tools/webapp/responseclass.html

ちなみに、もっと低レイヤーでのコントロールはもちろん(GAE上では)できない。


面白そうだと思ったんだけどな〜。

2012年3月6日火曜日

口内炎その後

昨日のブログを書いた直後の昼食時に、口内炎の患部をガブリと2回も(血が出るほど)噛んでしまって、しかも夕飯の時にもやっぱりガブリと噛んでしまって、こりゃ当分治らないかなと思っていたんだけど、なんだかもう治りそうな気配。

いや、まだ完全には治ってない(クレーターがはっきりと残ってる)んだけど、もう、後は時間の問題で、たぶん明日の朝には跡形もないはず。

ちなみに、この口内炎、金曜日の夜ぐらいから出現したんだけど、週末は家族との付き合いがあり、なかなか間食断食(詳しくは昨日のブログエントリに。)が実現できない。週があけたら集中して治してしまおうという算段だったんだけど、まさに計画通りに事が運んだ。

そんなわけで、お勧めです。口内炎には間食断食。

副産物(?)として、夕方には空腹感が非常に高まり、夕食がいつも以上においしく食べられます。

2012年3月5日月曜日

口内炎の画期的な治し方


これまでの人生、口内炎には散々悩まされてきた。今日も実は口内炎を患っている。

口内炎に悩む人といえば、口内炎になりやすい人、口内炎が治りにくい人、その両方の人、がいるけれど、僕は「治りにくい」に比重を置く「両方」タイプだった。一度口内炎になると、一週間も二週間も(もっともっと長いこともあった)完治しない。治らないうちに、新しいのがまた出来てくるという…。

数年前のことになるが、そもそも歯並びが悪いのが口内炎の原因なのではないか、と考えて歯列矯正にまで踏み切った。それくらい、口内炎は僕の日常に(断続的とはいえ)影を落とし続けるものだったのだ。

しかし、口内炎の抜本的解決を目指して始めた歯列矯正、そこで待ち受けていたのは、口の中に入れられた矯正器具によって引き起こされる口内炎の頻発という恐ろしい事態。ひぇ~。思い出すだけで気分悪い。

それで、歯列矯正を途中で挫折したのかというと…、そうではなかったんですよ!
口内炎が(通常以上に)頻発するという状況を逆手にとって、口内炎の研究というか自分を使った実験を開始したのです。えへん。

そんないきさつがあった僕の口内炎の自由研究、詳細はめんどくさいので省略するとして、華々しい結論を書いてしまうと、「口内炎を速く治す画期的な方法を発見した」ということになる。まあ、効果には個人差もあるだろうし、「速く」と言ってもあくまで「当社比」なんだけど。

とりあえず、「口内炎」というキーワードで検索してこのページにたどり着いた幸運なアナタは、既に基本的な口内炎治療のTipsはたくさんご存知かと思うんだけど、とりあえずおさらい。
口内炎治療の基本Tips:

  1. ビタミンBが足りていない人は摂取しましょう。
  2. お口の中を清潔に保ちましょう。
  3. 口内炎用の塗り薬を使ってみましょう。
  4. 胃を健康に(ストレスをためないように)しましょう。
  5. よく寝ましょう。

まあ、基本中の基本だけど、一応。おさらいなので。ちなみに、僕レベルの治らない人は、上記全てに気をつけても(気をつけてても4や5は克服できないこともあるし)、なかなか治ってくれない。

さて、僕が最終的に見出した画期的な方法は、まずメインディッシュとして
「間食をしない。水以外の飲み物もダメ。」
サイドディッシュとして
「薬の塗り方のコツ」
という2本立て。

これ、少なくとも僕には劇的に効果があって、基本Tipsとの併用(とくに2番)で、素晴らしい成果を上げてます(口内炎を発見した翌日には治ってたなんてことも)。まあ、特別な出費を伴うことでもないので、ちょっとお試しになってはいかがでしょう。

それでは、まず「間食をしない。水以外の飲み物もダメ。」について
間食をすると、口の中が汚れるだけでなく、口内のpH値が乱れてしまうので、これを防ぎましょう。そう、虫歯になりにくいpH値が保たれている状況下では、口内炎の原因菌も大手を振って活動することができないのです(たぶん)。水以外ダメ、と書いたけど、ストレートのコーヒーやお茶などは、量にもよるけど問題ないかも。
ビタミンなんちゃらが入った栄養ドリンク、なんて、いかにも口内炎に効果がありそうで、ついついのどが渇くたびに飲んでしまっていたけれど、食事のお供ならともかく、それ以外ではむしろ害をなしていたのではないかと。
なお、食事をしっかり摂る、食後には丁寧に歯磨きする、というのは前提条件なので、お忘れなく。

次に、「薬の塗り方のコツ」について
これは簡単。口内炎用の塗り薬にもいくつか種類があるけれど、薬の種類の違い以上に「薬の塗り方」の違いが効果に差を生む(と思う)。
で、塗り方の手順は以下のとおり:

  1. 歯磨き&うがいを済ませておく
  2. 清潔な綿棒を用意して、片方の端には薬を付着させておく
  3. 綿棒の薬がついていないほうの端をそっと患部に当てて、患部と周辺の水分を吸い取らせる
  4. すかさず綿棒を持ち替えて、乾いた患部に薬を塗りつける
  5. できれば、そのまま塗った薬の表面(患部と反対側の面)が軽く乾くぐらいまで待つ


冒頭に書いたように、今また口内炎を抱えているので、今日は間食抜き。
今回もさっさと治ってくれるかな。


2012/3/6 追記: 間食抜きのことを間食断食と名付けてみようかと思う。

2012年3月2日金曜日

とりあえず休暇申請してみた!

そんなわけで旅行の計画を立ててます。

今回どっぷりと浸かって(使って?)いるのが、Lonely Planetのwebサイト内にあるホテルガイド。心躍る紹介文の数々にウキウキしながら、どこに泊まろうかと嬉しい悩み。

Venereで条件検索をかけたりレビューを見たりするのも楽しいし、TripAdvisorも最近わりとサクサク動くようになってきたから好感度高いんだけど、やはり、いずれも情報量が多すぎるのと、(誰でもレビューを書けるから)評価の視点やレベルが均質でないので、情報の取捨選択という手間が馬鹿にならない。

その点、ロンリープラネットは名前と顔の公表された(厳選された)執筆者によるレビューなので、まあ、どの評価も同じ程度に信頼できる。(← 100%信頼するとまでは言っていない)

で、よさそうなのをBooking.comで予約、と。
早めに押さえないと、人気物件はすぐに埋まってしまう。というか、GW前後だと既に「空きなし」な人気物件もあるような感じ。

とりあえず、「FREE cancellation」の表示がある物件であれば、いろいろな予定が確定しないうちでも躊躇なく予約が入れられるので、予約の入口にそこらへんの差異が明記されているのはありがたい。

とはいえ、いつまでがキャンセル料が無料でなのか、というのは宿泊先によって異なるので、注意が必要ではあるんだけど。

そういえば、Booking.comでもレビューが載ってたりするけど、これ、ほとんど考慮してないなあ。Lonely Planetのレビューで惚れ込んでしまったら、もう、他のレビューは平均評価点ぐらいしか確認しなくてもいいような気になる。

あ、そうそう、Lonely Planetは今回みたいにwebサイトも利用したりするけど、やっぱり僕は(紙の)本が好きです。付箋をペタペタ貼ったり、鉛筆で印をつけたり、そういうアナログな使い方ができるのがいい。

入門編としては日本語版のロンリープラネット、ってことになるんでしょうが、輸入版(洋書/英語版)のLonely Planetは、内容の改定ペースが日本語版に比べてかなり速いので、お勧めです。街の本屋で買うと高いけど、アマゾン(← もちろん日本の)では予想を裏切る価格で売っています。