2013年10月2日水曜日

Scratch 2.0 on Surface RT

これまでにも何度か書いたことがあるけれど、MITメディアラボのScratchというプログラミング言語(開発/実行環境)が素晴らしい。以前も、うちの娘(現在、小1)に、Scratchで遊ばせたことがあるのだけれど、それなりに楽しんでいたようだ。その時はMacBook Airかなんかで、マウス使って操作してた。

ところで、我が家にはどういうわけかSurface RTがある。マイクロソフトのタブレットだ。超お手頃価格で入手する方法があったとか。そろそろ新しいモデルも出るらしいから、また安く手に入る機会があるかも。


しかし、我が家におけるこのSurface RTの主な使い道というのが、「YouTubeを見る」「ネットでニュースを見る」以外にない、という事態になっており、これはなんだかもったいない、と思っていたところ、ひらめいた。そうだ、これにScratchをインストールすればいいじゃないか、と。新幹線の中とか飛行機の中とかで重宝しそうだ。

ところが、その後判明したのだけれど、Surface RTでは、ノーマルWindows向けのScratch 1.4(ネイティブアプリ)を動作させることができない。プロセッサが違うので。
しかし、ありがたいことに、Webブラウザ経由でScratch 2.0(Flashアプリ)を動作させることができると判明。後述「わくわくプログラミング」の作者の方から、twitterで教えていただいた。素晴らしい。
iPadにはできない芸当ですよ(Flash動かないから)、マイクロソフトさん、もっとプッシュしたらどうでしょう?

というわけで、娘(小1)にScratch 2.0で遊べる環境を整えることにした。紆余曲折あったが、現時点での最新状態を元に手法を共有したい。

0. わくわくプログラミング

素晴らしい本だ。まずはこれを入手して、娘の机の上にさりげなく置いておく。我々の世代の幼少期における「こんにちはマイコン」がそうであったように、実際にコンピュータを前にしていない時にも繰り返して読むような書物は絶対にあった方がいい。

1. Scratch遊びに関する認識について
娘は「ゲームに没頭するとバカになる」という認識を持っているようだったので(それはそれで素晴らしい考えだ)、「これからScratchでやろうとしていることは、むしろ勉強である」と言って聞かせた。

2. Windowsアカウントを新設
- 当然、アカウント種別は安全な子供用アカウント。
- メールアドレスを持たないローカルアカウントにした。メールはまだ不要。
- パスワードなしでログインできるようにした。(パスワードの設定欄を空欄にする)
参考URL:
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/set-up-kids-accounts

3. Windowsの日本語入力モードを「かな入力」に
「ローマ字入力」は小1には厳しいので「かな入力」できるように設定を変更。
http://support.microsoft.com/kb/2771145/ja

4. IE10の「ダブルタップでズーム」機能を無効化
Scratchではアイコンやらブロックやらをクリック(タップ)する頻度が非常に高いわけだが、Scratch 2.0を動かしているIE10の「ダブルタップでズーム」機能のせいで、変なタイミングで画面が拡大したり縮小したりして、思い通りの操作ができない。これはストレスがたまる。マウスを使う、というワークアラウンドもあるのだろうけれど、それだとデバイスとしてSurfaceを利用する意義がない。
というわけで、「ダブルタップでズーム」機能を無効化する方法がここに書いてある。
http://answers.microsoft.com/ja-jp/ie/forum/ie10-windows_8/%E3%83%80%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%83/b7416a18-8df3-41fa-ae2c-039c0eb45634?msgId=ac957c55-d9d5-44d3-876c-826e33e1623a
最初、Modern UI(メトロUI)の「タイル」から開くIE10(Windowsストアアプリ版)を使用中に、チャーム(画面右端からのスワイプで出てくるメニュー)からの「インターネットプロパティ」で設定を変更しようとしたのだが、設定できる項目がほとんどなく、この方法では無理だということが判明。
「タイル」から「デスクトップ」を開き、デスクトップ表示の「タスクバー」(画面左下)からIE10(デスクトップ版)を起動する。そして、IE10のウィンドウの右上にある設定アイコンをクリックすると、豊富な設定項目が現れるので、ここからCSSの設定を行う。ここでの設定は「タイル」から直接選択されているIE(フルスクリーン)にも適用される。
Windows8の用語(チャームやら何やら)はこのサイトを参考にした。
http://snow-white.cocolog-nifty.com/first/2012/04/windows-8-8a86.html

5. スクリプトエリア
スクリプトエリア内でブロックを選択したり、ブロックの文字入力エリアを選択するのが、タッチパネル&指先では難しかった。しかし、これは、スクリプトエリア右下のズーム機能を使えば解決できる。これも、わくわくプログラミング」の作者の方からアドバイスいただいた。ありがたや。

6. タッチキーボード(未解決)
Scratch 2.0(というかFlashアプリ)で文字入力を行いたいときに、文字入力欄を選択しても、タッチキーボード(ソフトウェアキーボード)が自動では出てきてくれない。どうやらこれは既知のバグらしい。
今のところ、ハードウェアキーボード(Touch Cover)を使っているのだけれど、これだと、膝の上ではあまりにも使いづらい。とりあえず、タッチキーボードを表示させる方法(その都度、設定チャームから階層を辿る必要あり。めんどくさい…)を教えなければならないだろう。
キーボードを表示させるキーボードショートカットとか設定できないのかな、とか思ったんだけど、考えてみればそもそもキーボードが無い状態なのでキーボードショートカットを設定できるとしても意味無いな。
うまい方法がないか考え中。

とりえあず以上。またなにかあれば更新します。

2013年7月12日金曜日

レンタルするモータースポーツ入門

こないだ「所有しないクルマ道楽、バイク道楽」と題して書いたけれど、他にもすごいものを発見。

それは、86レーシングカーレンタル走行システム86 Racer's

破損時の負担上限額を10万円に抑える保険(的なもの)も込みで、20分走行枠が44,750円というレンタル料金。期間限定のキャンペーンで120分が同じく166,500円。これに加えて、サーキットの走行料金(20分だと4,200円)がかかる。場所は富士スピードウェイ。

この価格、高いようで安いと思う。都内の月極駐車場の駐車料金が年間で30〜90万円ぐらい(当然もっと高いところもある)なことを考えると、たまにしかサーキット通い出来ない都内在住者が、サーキット用のセカンドカーを所有して、かつサーキットreadyな状態にメンテナンスするってのは、相当に贅沢な趣味であると言わざるを得ない。
クルマの購入費用と保管/維持費をレンタル/走行料金にそのまま投入できたら、けっこう頻繁に、かつ、たっぷりとサーキットを楽しめるはず。しかもベストコンディションの車両で。しかも、事故後の修理費用を気にせずに。

素晴らしい。

 * * *

あ、そうそう、こないだ書いたBKライディングスクール、参加してきたけどすごくよかった。

なんといっても、転倒しても大丈夫(クローズドサーキットだから/革つなぎを着ているから/バイクが壊れても修してくれるから)という安心感の元で、大胆にいろいろなことにチャレンジできるのがいい。生憎の天気で、膝スリを体験することは出来なかったのだけれど、すごく上達したと思う。写真を見るとまだまだひどいけど。

こないだ、久しぶりに会った大学時代の仲間が、やはり以前にこのBKRSに参加したことがあるとのことで、次回は一緒に行こう、と話が弾んだ。また秋ぐらいに参加したいので、それまでに、とにかく脚をもっと鍛えないといけない。これから暑い季節だけど頑張ろう。

それから、86アカデミーのコントロールテクニックプログラムの上級コースが受講者を募集し始めたので、申し込まねば。一応、上級コースの申し込み資格は有しているので。

2013年6月17日月曜日

所有しないクルマ道楽、バイク道楽

子育てが忙しいと、なかなか趣味に没頭というわけにはいかない。
ましてや、そもそもお金にも時間にもゆとりがないとなると、なおさらだ。

というわけで、趣味の類いは以下のように、ほぼ凍結されていた。
  • クルマ:仮に2シータースポーツを所有するとしても(家族をほったらかして)乗る時間がない。そもそも2台持ちは現実的でない。
  • バイク:所有していても乗る時間、メンテする時間がない。というわけで、まだしばらくは持てない。バイク自体のレンタルは可能だが、通常はレンタル車両でのサーキット走行が禁止されている。慣れないバイクで一般道(箱根ターンパイクとか)は、スリル有りすぎてちょっと…。
  • ギター:家で弾くことは出来る。が、スタジオ通い/バンド練習/ライブは難しい。
  • 運動系:朝5時に早起きすればジョギングは可能。ただし、早寝が許可されない(妻の話を聞く、家事をこなす、など、夜は忙しい)し、朝食の準備が僕の担当なので、実際は結構難しい。平日の定期的な水泳は当然無理。週末にプールに行ってもずっと子供の相手なので、自分は泳げない。
いや、これは愚痴ではない。現状の棚卸しだ。

今回、これらの凍結されていた趣味のうち、モータースポーツ系のものについての素晴らしい解を紹介したい。そう、最近(半年ぐらい前になるが)、気がついたのだが、現代の日本には、モータースポーツ系の素晴らしいサービスがあるのだ。

まずは、4輪編。

J-Wave(FMラジオ局)の有名DJでもあるピストン西沢氏が講師を勤めるこのアカデミーでは、トヨタのメガウェブ敷地内のスペースで、トヨタ86を使って、車体のコントロール方法を学ぶことができる。
考えてもみて欲しい。車の購入費、タイヤ代を捻出できたとして、アクセルターンなどを(誰かに迷惑をかけることもなく、こちらが嫌な思いをすることもなく)練習できる場所を、どうやって探せばよいのだろう? ジムカーナ練習会など、サーキット利用が必然となってくる。そんな時間を「頻繁に」確保することが出来るだろうか? クルマを手に入れたけど、サーキットには半年に1回しか行けません、では、クルマがもったいなすぎる。
翻って、このアカデミーを見てみると、以下のような美点が見つかる。
  • 都内の便利なロケーション(僕の場合は自転車で20分ほど)
  • 平日の夜に行われているので、週末を犠牲にする必要なし
  • スタッフが水を撒いていてくれるので、滑らせやすい(タイヤの節約にもなる)
  • 車両代、タイヤ代を考えると、個人では到達不可能なほど安価
  • プロの講師陣から指導を受けられる
  • ピストン西沢さんのトークがおもしろい(→待ち時間が気にならない)
僕はこれまでに2回参加したのだけれど、現在施設改装中なので、8月のリニューアルオープンをワクワクしながら待っている。

fun2drive
これは、クローズドサーキットではないものの、欲求を満たしてくれるナイスサービス。
ユーノスロードスター(NA8C、5MT)が3時間で4980円とのこと。これはイイ!
箱根/御殿場に行く口実を探さねば。

おもしろレンタカースポーツ
fun2driveと似ているけれど、こちらはレンタル場所が千葉の野田。

つづいては、2輪編。

BKライディングスクール(BKRS)
車両のレンタル付きで、サーキットライディングを指導してくれるスクール。全員レンタルバイクでの受講、かつ、使用する車両はホンダのVT250系で統一しているようなので、確立された指導法が期待できる。レッスン料金は車両レンタルを含めて平日2万円。
革つなぎもレンタルしてくれていて、そのレンタル料金も2000円と破格(RSタイチやクシタニのレンタルサービスは、モノが違うとはいえ、送料抜きで10500円)。
場所が富士宮市の白糸スピードランドで、ちょっと遠いのが難点(朝5時には家を出ないとな)だけれど、実に魅力的。
近々、初参加予定。帰ってきたらレポートするので乞うご期待。

ちなみに、BKRSに参加するためにブーツも用意した。XPD XP-3Sってやつ。近所のライコランドで店頭見本を履いてみたらサイズがよかったので買おうとしたんだけど、買いたい色が置いていなかったので、最終的にアマゾンで購入。
なお、楽天の「在庫有り」フィルタはまったく意味がなく、「在庫がありませんでしたすみません」というがっかりなお知らせに何度か泣かされた。アマゾンでは、そういう裏切りがなかった。定価販売だったけれど。

柏 秀樹 プロデュース 『レンタル&レッスン』
車両レンタルありのバイクスクールとしては、こんなのもある。ただし、レンタル前提ではないので、前出のBKRSとは意味合いが異なる。
ここでは、逆に、というか、バイクを選べるメリットを活かしたいところ。料金は、たとえばドカのM696あたりをレンタルした場合、レッスン料込みで3万円強。RSタイチとかのつなぎをレンタルするとこれに加えて1万円ほど、ってことになるのかな。


…あ、そうだ、クルマとバイクだけじゃなくてヨットについても書かないとな。
それはまた別の機会に。

2013年3月21日木曜日

花粉症に効果あり、かも。


今年は花粉症の症状が特にひどい。薬が全然効いてない。…と思っていたんだけれど、今日はなぜだかすごくマシな感じ。今日は朝から風も吹きまくってるのになんで???

と、ふと疑問に思って、思い返してみると、昨日、何ヶ月振りかでプールに行って泳いだ。まあ、泳いだといっても、子供と一緒だったから、泳いだ距離はたいしたことなかったんだけど、それでも今日はごく軽い筋肉痛を感じる。

花粉症の季節って、ジョギングできないから運動不足になるんだよな~、という思いつきからプールに行ったんだけど、この運動不足の解消ってのが、実は効果があったんじゃないかという気がしてきた。

そういえば去年の花粉症シーズンには、妻が育児休暇中だった(=時間にゆとりがあった)こともあって、時々プールで泳いだりしてたな。むしろ今年に限って花粉症の症状が特別ひどかったのは今年は例年以上に運動不足だったからかもしれない。

そこで、「花粉症 運動不足」のキーワードでググッてみると…。なるほど、運動不足で花粉症はひどくなるらしい。運動不足で免疫力が低下するんだとかなんとか。

というわけで、花粉症のみなさん、運動(有酸素運動)がいいかもしれませんよ。水泳は、常に顔を洗っているようなものなので、花粉症でつらい時期でも実施可能なのでは?

2013年3月4日月曜日

結局スクラッチに到達

最近、code.orgのプロモーション・ビデオ(↓)が話題になったりしている。

冒頭のスティーブ・ジョブズの言葉
Everybody in this country should learn how to program a computer... because it teaches you how to think.
は、大雑把に訳すと「この国の誰もがコンピュータ・プログラミングを学ぶべきだ、なぜならそこから考えることを教えられるからだ」といったところ。

Code.orgは、"Every student in every school should have the opportunity to learn to code"(全ての学校の全ての生徒はコーディングを学ぶ機会を持つべきだ)と主張する非営利基金。くわしくはここ(英語だけど)。

この組織の活動内容の全貌については、僕もよくわかっていないけど、とりあえず、上のプロモビデオで世の中にプログラミング教育の重要さを訴求しているだけでも十分意義があると思うし、Code.orgのホームページ上を適当に見て回ってもなかなか面白いものがある。

一方、僕としては、こないだから、子供に適したプログラミング言語/開発環境について考えているので、今日もその続きを。

先日、娘(もうじき小学生)にちょっとだけ遊ばせてみたViscuit。前回は消化不良っぽかったので、この週末に再度Viscuitを与えて、しばらく放置して遊ばせてみた。放置と言っても、僕は隣の部屋で読書しているだけなので、聞きたいことがあればいつでも質問できる状態で。

だいぶ熱中して楽しんでいた様子ではあったのだけれど、その情熱の集中する先は主としてお絵描きであって、描いた絵を単純に移動させるところで満足しているようだった。ひとつ絵を描いて、動きを与えて、さらに新しい絵を追加する、というくり返し。

どうやら、このマウスを使って描画するというのが非常に難しいらしく、なかなか納得がいくものができないようだった。ちなみに、絵のバリエーションを増やして、やや複雑な動作を与える(例えばジグザグに動かす)、ということが可能なことは提示したし、実際のやり方も見せてみたのだけれど、そこまで余裕がないようだった。

あと数時間このまま遊び続けたとしても、マウスでのお絵描きが上達するだけだろうな、と考え、Viscuitはここまでで終了とする。いや、Viscuitに問題があるわけではないのだが、うちの娘がマウスで思い通りの絵が描けないということを気にし過ぎなのだ。

そんなわけで、早くもViscuitは中退してScratchである。

最新版のスクラッチ(Scratch 1.4)と日本語翻訳ファイルの修正パッチをインストールして、ちゃちゃっとひとりで予習してから、娘を呼んで、まずはどんなことができるのかを、いくつかのステップにわけて見せてみた。

すると、すごい食いつきで、(コマンドグループパレットの)「ペン」だとか「音」でどういうことができるのか見てみたい、とか、予習していない部分についてもいろいろ質問が飛び出す。

ごくごく簡単なチュートリアルの後、今度もViscuitの時と同様、しばらく放置してみることにした。しばらくして見に行ってみると、わりとむちゃくちゃながらも面白いものが出来上がっていた。まあ、猫がちょっと動いてドラムの音が鳴って、録音した音声(これは僕が一緒に録音したもの)が再生される、というだけの単純なものなんだけど。

残念ながら、その時のプログラム(スクリプト)は残っていない。娘が、どんどん作り変えるうちにその痕跡がもうどこにも残っていないのだ。次々に新しいことを試してみたくなるようだ。

6歳になったばかりの子供にはScratchは早すぎるのではないかと考えていたのだけれど、それは間違いだった。無論、使いこなすまでには時間がかかるだろうけれど、始めるのには全然早すぎなかったことがわかった。

子供にプログラミングを教えたいのだけれど、というパパ友/ママ友には、今後、迷うことなくScratchを推薦することが決定。

2013年2月25日月曜日

子供のためのプログラミング環境

こないだ、「保育園児にViscuitを与えてみた」と題してブログ記事を書いたけれど、今回は、その続きではないけど、関連するネタを。

まず、はじめに、僕はUS版"Make:"(雑誌)の定期購読をしている。定期購読をしていると、紙の書籍が海を越えて届くのを待つことなくデジタル版にアクセスできる(別途料金を払ったんだったかどうだかは忘れた)のだけれど、やはり、紙の雑誌が読みやすいし、好きなので、最新号が送られてくるのを楽しみにしている。

それで、週末に郵便受けを覗いたら最新号(アマゾン・ジャパンでも購入可能→Make: Software For Makers)が届いていて、そこに興味深い記事が載っていた。第一特集記事なんだけど、その中に"Programming for Kids"という節があって、以下のプログラミング関連サイトが紹介されていた。

PythonとScratchはともかく、聞いたことのないものばかりだった。せっかくなので、スクリーンショットとともに勝手ながらちょっとずつコメントをつけて紹介したい。


MIT App Inventorは、Androidで動くアプリを作るためのScratchライクなプログラミング環境を提供しよう、というプロジェクトらしい。iPhone/iPadと違って、ユーザが自作アプリを自由にデプロイできるのがAndroidなのわけで、それを考えると極めて妥当なプロジェクト。

Modkitは、ArduinoのためのScratchライクな開発環境。子供にとってすごく楽しそうなんですけどこれ。

Aliceでは3D環境でのオブジェクト指向プログラミングを教える、ということを目的としているようで、どうやらターゲットは必ずしも子供というわけではないみたいだ。ある程度プログラミングというものがわかってきて、何かもっとすごい(プロっぽい)プログラムを作りたくなったらこういうサイトが役に立つのだろう。

Happy Nerdsでは、各プラットフォーム(Windows/Mac/Linux/ブラウザ)毎に、開発環境/言語などを紹介している。たとえば、Macのセクションだと、以下のものが分かりやすいコメントで紹介されている(英語だけど)。

  • ACSLogo
  • AgentSheets
  • Alice
  • Edusim
  • Greenfoot
  • Guido van Robot
  • Hackety Hack!
  • Illumination Software Creator
  • KidsRuby
  • Kojo
  • MacNQC
  • Processing
  • RoboMind
  • Ruby for kids
  • Scratch
  • Squeak Etoys
  • Stagecast Creator
  • StencylWorks
  • WizBang

この最後のHappy Nerdsは(というか、ここで紹介されているURLの数々)見応えがありそうなので、時間がある時に少しずつ探索していきたい。



2013年2月15日金曜日

新しいカメラ

カメラを買った、というか、買ってもらった、というか、買うことに妻が同意してくれた。つまり、お小遣い枠ではなくて、家計枠からの支出としての購入ということなんだけど。
新しいカメラを自慢したいわけではなく、誰かのカメラ選びの参考になれば、との思いから、とりあえず今回の顛末をブログに残しておこうかと。あるいは、10年後に自分がここに書いてある文章を見たら面白いかもしれない。

いきなり余談だけれど、そういえば僕がフリッパーズ・ギターにはまったのは、大学一年生の時に、住んでいた男子寮で誰かが大音量で流す「カメラ!カメラ!カメラ!」を耳にしたのがきっかけだった。

さて、まず、関係なさそうなありそうな背景から。20数年前に手に入れたCanon New F-1(一眼レフカメラ)を、ここ数年使ってなかった。最後にちゃんと使ったのは娘が生まれたときだから6年前だ。2~3年前に、シャッターが下りなくなって修理したのに、それからまた使っていなかった。なぜF-1の使用頻度が低いのかを考える。大きくて気軽に持ち歩けない、ということもある。しかし、それは第一の理由ではない気がする。

デジタルカメラだったら、フィルムを買いに行かなくていいし、フィルムを替えなくていいし、現像しなくていいし、無事に撮影できたかどうかすぐに確認できる。さらにコンパクトデジカメだったらいつもポケットに入れておけば、「カメラを取りに公園から家まで戻る」などという必要もない。

というわけで、日常の記録という目的のためには高性能なコンパクトデジカメがあれば十分なのだ。しかも、記録目的を除外した趣味としての写真撮影をするようなゆとりはない。子育てパパは忙しいのだ。いや、趣味に使える時間が全くないわけではないけれど、僕にとってはそこまで写真撮影の優先度が高くないということだ。

ちなみに、我が家で使っているコンパクトデジカメはCanonのPowerShot S90っていうやつ。


このカメラは、高感度イメージセンサ(それまでのものとは全く次元が違う)のおかげで、わりと暗いところでもフラッシュを使わずにきれいに撮影できるのですごく便利。何しろ僕は、フラッシュを焚くぐらいなら写真を撮らない、というアンチ・フラッシュ主義者なので。この機種が出たての頃に、写真が趣味という義弟がお勧めしてくれた。

このS90のあとに、S95、S100、S110と進化している模様。ちなみに、今、仮にうちのS90が壊れたとしたらまた次のコンパクトデジカメもS90でいいかも、という気がするくらい満足度が高い。コンパクトデジカメとして。
ちょっとアマゾンで確認してみたらさすがに中古品でしか手に入らないようだが

そんな素晴らしく便利なコンパクトデジカメがあったにもかかわらず、今回、購入に至ったというカメラが、これ。Canon EOS 6Dという一眼レフ。


手短にこのカメラの特徴を挙げると、
  • 35mmフルサイズ一眼レフというプロフェッショナル・スペック。
  • ただし本体強度を一部犠牲にして、軽量化。そこらへんがアマチュア向けな感じ。
  • GPSやWi-Fi機能を内蔵する一方で、フラッシュは内蔵しない。趣味性を重視したセカンド機って感じ。
  • 35mmフルサイズ一眼レフにしては安い。
といったところ。

以下、このカメラを選んで購入するに至るまでのQ&A集(妻への回答)

Part 1 ~店頭にて~
Q1なんか、これ、大きいし重いんだけど?
A1そっちにあるミラーレス一眼ってのは、一眼レフとは似て非なるもので、同列に扱ってもらっては困る。
Q2その本物の一眼レフってのは何がいいの?
A2レンズを通した像が、デジタル処理を経ずに、光の速度で視神経まで届く。
Q3光の速度?どういうこと?
A3たとえばわかりやすい例として携帯電話のカメラって画面にはいつもワンテンポ遅れて映像が表示されているでしょ。それだと「シャッターチャンスだ」と思ったときには既に手遅れになってる。だから、そういうディレイが入らないほうがいいってわけ。特に子供たちの写真を撮るときに。ていうか、僕は今使ってるカメラでは、カメラの横から直接目視してシャッターチャンスを狙ったりしてて、それってすごく不便。構図が崩れたりするし。
Q4本物の一眼レフっていうやつの中にも大きいのと小さいのがあるみたいだけど。
A4イメージセンサーの大きさが違う。35mmフルサイズにしておかないと、数年後には買い直したくなる、と思う。

Part 2 ~自宅にて~
Q5そのフルサイズの本物の一眼レフってやつじゃないと意味ないの?
A5意味ない。数年後に買い換える前提ならともかく。中途半端なのを買うくらいだったら、フルサイズの本物の一眼レフが買える時が来るまで待つ。
Q6今必要?
A6別に今必要ということはない(きっぱり)。そこまで写真やカメラへの情熱があるわけじゃないし、のんびりカメラを構える時間もないから。だけど、もうじき卒園式とか入学式とかあるから、どうせいつか買うなら今がいいんじゃないかな。

店頭で実物を見て、上記のQ&Aセッションがあって、購入が決まった。購入にあたっては、ビックカメラで妻が価格交渉役を買って出てくれて、納得がいく価格で入手と相成った。

ところで、(都内の)ビックカメラなどで粘り強く価格交渉をしている人をほとんど見かけないが、それなりに値段の張る商品の場合、他店価格に対抗して店員が最初に提案してくる価格よりもよい条件を引き出すことは、だいたいいつでも可能なようだ(僕には無理だけど)。値引きがされないApple製品だって、ポイント比率アップというのがある。どの店員を選ぶか(どういう権限をもった店員なのか)、というのも重要らしく、彼女は交渉するのに適さない店員(メーカーからの派遣スタッフとか)とは商談をしないことにしているようだ。

それで、買ってきて、使い始めてみた。まだ使い方が部分的にした飲み込めていない状況であるものの、絞り優先(もちろん全開)で適当に何枚か撮ってiPhotoに取り込んでみた。その画像を見た妻が、「え~っ、こんなに違うんだったらもっと早く買えばよかったのに~」と。いや、しかし、これ以前のフルサイズ一眼レフはもっと高かったし、もっと重かったのだ。EOS 6Dは35mmフルサイズ一眼レフにしては驚異的に軽くて(本体680gとのこと)、しかも安い(いや、高いんだけど、このクラスにしては安い)。このカメラが世に出るまで(偶々だけど)待っててよかった、って感じ。

とはいえ、必需品ではない高価なものを買ってしまった罪悪感にさいなまれている。

ちなみに、この文章を書いている時点での値段が、24-70mmのズームレンズ付きのセットのやつが、アマゾンで約27万円、価格.comの最安値で25万円弱。そのうちレンズの価格がおよそ40%を占めている。

レンズとか、関連備品については、またそのうち書く予定。

2013年2月6日水曜日

パドルスイッチ、自分で修理してみた

うちの147、こないだの週末に急にセレスピード(アルファロメオの2ペダルMTシステムね)のパドルシフト(ステアリングのところについてるパドルスイッチでギアを変速する機構)の片方が効かなくなって、参ったなあ、と思っていたのだけれど、先人たちの記録が大いに参考になりました。これとかこれとかこれとか。全部、みんカラです。みんカラって何?って感じで恐縮なのですが…。

で、僕の場合は、「プラスチックを成形」でもなく、「プラスチックパーツをネジ止め」でもなく、「中古パーツをオークションで購入」でもなく、別の方法で修理することに。オリジナリティを出そうと思った、というわけではなく、コストと容易さが理由ですが。

まず、どのように壊れていたのかというと、まあ、先人たちの写真とほぼ同じで、パドルのテコの軸を固定するドーナツ状の軸受けが劣化して崩壊している、という状態。



それで、僕の場合はどうしたかというと、ワッシャー(平座金)を、崩壊した半ドーナツに接着剤でペタッと貼付ける、という、ただそれだけ。


ま、一応、貼付ける土台を少し削ったり、テコ軸部分のとりつけがしやすいようにワッシャーをペンチで曲げてみたり、と、多少の工夫はしましたが。


はっきり言って、この方法、非常に楽チンなのでオススメです。必要なものは適当な大きさのワッシャーとヤスリとペンチと瞬間接着剤。ちなみに、支えるべきテコの軸の外形が、上側のと下側ので違うので(2.9mmくらいと3.1mmくらいだったかな)、気にする人はノギスで計ったらベターかと思います。僕は計ったけど、結局気にしないことにしました。特に問題なかったです。

それで、問題が取り付け。全てうまく収まったようだったので、暇そうにしていた娘をお供に従えて車庫に行き、取り付けて動作確認してみた。すると、なんと、反応しない。エンジンかけて、パドルスイッチの「+」をいくら操作してもギアが上がらないし、(フロアシフトレバーで操作して)一旦上がったギアをパドルの「ー」で下げようとしても下がらない。がーん…。

もう一度、外して、部屋に戻ってテスターで導通確認してみたけれど(←実際にクルマに取り付ける前にやっておけばよかった)、全く問題がなさそう。ネットで調べると、ECUリセットが必要なんだろうかとか、いろいろ不安が大きくなってくる。

が、とりあえず、導通確認ができたことだし、もう一度クルマに装着しておこう、ということに決めた。部屋の中に置いておくと邪魔だし、子どもたちが触りたがるし、クルマ屋に持っていくにしても、取り付けておくのがベストだと思ったから。

そして、再度クルマに取り付けて、やはりパドルスイッチの反応がないのを眺めながら、ふと気がついた。これって、単純なon/offスイッチだから、スイッチの不在にECUが気がつくはずがない、ということ。厳密に言えば、スイッチの他にLEDもつながっているけど、仮にある時にLEDが切れたとして、ECUがそれに隣接するパドルスイッチを無効にする、などという暴挙は考えられない。

そこで、深呼吸してもう一度考えてみた。とりあえず走り出してみよう。走っているうちに何か変わるかもしれない、と。どこかのキャパシタに電気がしばらく流れたらうまくいく、とか、そんなこともあるかな、と。

そして、走り出して恐る恐るパドルに触れてみると、なんと、今度は反応するではないか。しかし、ぎこちない。なんだろう、不安だなあ。

そう思いつつ、しばらく走っていて、全てを理解した。パドルシフトはスティクシフトと違って、システムが不適切と判断した状況ではパドル操作が無視されるんだ。なるほど。だから、停止状態での操作は無視されるし、極低速で「+」パドルをガシガシ操作してもすんなりとは受け入れてもらえないんだな。納得納得。

というわけで、要らぬ心配をしたり、無駄な時間を過ごしてしまったのですが、もしかしたら僕と同様に、セレスピードのパドルスイッチを修理したのに、直ってるはずなのに操作が無視される、効かない、という悩みを抱えている人もいるんじゃないかと思い、このブログに書き記すことにした次第です。

2013年1月31日木曜日

保育園児にViscuitを与えてみた

先日、娘が熱を出したので保育園を休ませた。彼女を取り巻く環境的に、インフルエンザの疑いがあったのだけれど、それは大丈夫だった。僕が在宅勤務しながら、娘の様子を見ることにしたのだけれど、静かに休んでいるうちに(投薬なしで)熱はなんとなく下がってきた。そんなこともあり、彼女はベッドで本(「かいけつゾロリ」シリーズがお気に入りだ)を読んだりして静かに過ごしていたのだけれど、そのうちに退屈してきたらしく、いろいろと僕に話しかけてくるようになった。数の単位の「十百千万億兆京垓」の次は何か、とか、クラスのだれそれ君が「むりょうたいすう(無量大数)なんてのは赤ちゃんの言葉だ。本当はむげんたいすう(無限大数?)って言うんだ」と主張する(=難癖をつけてくる)んだけど本当はどうなのか、とか、アラビアンナイトってなに、とか。
最初は、いちいち答えてあげていたんだけど、それでは仕事に支障をきたす。どうしても夕方までにきりのいいところまで仕事を進めたいのに、これはまずい。

というわけで、先日から気になっていた、Viscuit(ビスケット)を与えて遊ばせてみることにした。「Viscuitとは何か」については、正式な説明を見てもらうのがベストだと思うけれど、大雑把に言うと、視覚的にプログラミングを楽しむための環境。視覚的に、というと最近ではScratchとか、古くはLOGO(懐かしい!)なんてのも、あるけれど、文字の読み書き不要でプログラミング(ルールの設定と値の入力に対して結果を得る)を体験できる、という点で、Viscuitはとてもユニーク。文字の読み書き不要ということは、当然、キーボード操作も不要なわけで、マウスが操作できればやりたいことができる、という。

それで、その遊ばせてみた結果はというと…。なかなか思い通りにならずに苦戦していたようではあったけど、たぶん次にもう一度挑戦することがあれば、その時にはもっとすんなりと使えているんだろうな、という感じ。というか、まだマウスの使い方がそれほど上手ではないので、そこが障壁になっていたかな。タッチスクリーンのタブレットPC(ただし大画面に限る)があれば、もっと容易に入り込めそう。
しばらく遊んでいるうちに疲れてきたようなので、また休ませた。夕方に、帰宅したママに「ビスケットっていう、ゲーム、…じゃないんだけどゲームみたいなので遊んだ」と、自慢げに報告していたところから察するに、それなりに楽しんでいたっぽい。またそのうちやらせてみようと思う。

ところで、なんで最近このViscuitが気になっていたかというと、かねてより、
  • ITリテラシーとは、ウェブブラウザで情報収集することではない。計算力というのが電卓を使う能力でないのと同様に。 
  • ITリテラシーとは、問題解決にあたって必要なプログラムがかけることである。はっきり言って。 
という信念の下、子供たちに真のITリテラシーを授けたいと考えており、その適切な手段を模索していた。
我々が小学生の頃は、すがやみつる先生の「こんにちはマイコン」という素晴らしく刺激的なテキストブックがあった。ナイコン族(自分用のパソコンを保有しない者たち。死語)でさえプログラムのイロハを会得できてしまうという良書だ。しかし、残念ながら、現在のインターネット/パーソナルコンピュータ事情にこの本をそのまま適用することはできない。何か適当な子供向けの入門書はないだろうか、と探していたのだが…、結局なかった。
しかし、プログラミングそのものが容易に体験できれば、まあ、とりあえずは、書物がなくてもよいかな、と考えなおし、適当なプログラミング言語/環境を探してみた。それで出てきたのがSqueak、Scratch、Viscuit、というわけ。まずは、Viscuit、その次にScratchに進ませようかな、と。


なんだか尻切れとんぼですが、そのうちまた続報を書きます。たぶん。

2013年1月4日金曜日

トライスキー

今シーズンは、娘(6歳なりたてホヤホヤ)をスキー場に3回も連れて行くことができた。

娘は2年前に一度だけスキーをしたことがあったものの、そのときは、一緒に行った友達とスキースクールに入ったのに、インストラクター群が気に食わない(やたら元気の若いお兄さんの準備体操の号令に拒否反応が出たらしい)とかで、最初の3分で脱落。一緒に行ったインストラクター資格を持ってるパパ友が30分ほどコーチしてくれた。その間に僕は10年ぶりにスキーを満喫。その前後にも僕が多少手ほどきをして、といったところ。

それで2年ぶりのスキーだったわけなんだけれど、今回は、スキースクールは最初から当てにしないことにして、僕がずっとそばに付いていてやろうという方針。そのために、強力なアイテムを入手。

それが、これ。ジャジャーン!
トライスキー

これをスキー板の先っちょに付けておくと、
  1. 板の先端が重なってしまうことがない
  2. 足を開くだけでボーゲンの基本姿勢(に近い姿勢)がとれる
という効果が得られる。板の先端が重なって操作不能で転んで機嫌悪くなって…、という状況が避けられるだけでもかなりありがたいし、スピードコントロールのために身につけなければいけないことの幾つかを器具が肩代わりしてくれることで短時間での技術習得が見込まれる、というミラクルアイテム。

あ、ちなみに、左右のパーツのジョイント部分は、外せる。スキー板を片方外してひねるとすごく簡単に外れるけど、板を両方装着したまま外そうとすると、ちょっと力が要る。
左右のパーツを外したところ


実際使ってみたところ、やはり効果はてきめん。とりあえず、「スキーの板が重ならないように」とか、そういう七面倒くさいことを気にせずに、前後位置のバランスとりに集中できる。で、それができたら次は、ボーゲンの姿勢作りに集中できる、つまり、脚を広げて(=スキー板で三角形を作って)両足の親指側のエッジを効かせるようにする(当然そういう用語は使わずにそれを教える)。転ぶ可能性がものすごく低くなるので、子供がスキーをすごく楽しんでるのが、とてもいい。

3回ほどもリフトに乗ると、後ろから腰の辺りを支える「だっこスタイル」での滑りではなく、僕がバックボーゲンで先導して、娘が2〜5mぐらい後ろから追従する、というスタイルで滑れるようになった。それが初日。この日は全部で6回リフトに乗った。

二日ほど間を空けて、2日目は別のスキー場に行った。ブランシュたかやまというスキーヤーオンリー(スノボ禁止)のちびっ子連れにはちょっと安心度高いスキー場。しかも、ここでは、未就学児のリフトが無料、というありがたい設定。

ここでは長いリフトとそれに対応する長い緩やかなゲレンデがある(それ以外もいろいろある)。この日は、この長いのを一本滑った後に、本人の希望で、トライスキーを外してみた。そしたら、まあ、時々転んだりしながらも、もうそれなりに滑れていた。これは、すごい。トライスキーの効果はやはりウワサ通り絶大だった。そして、早くも、もうトライスキー不要。

翌々日の3日目は、やはりブランシュたかやまに行ったんだけど、この日は、山頂まで上って4kmものロングコースを滑り降りたりしてみた。娘は、まだ「思いのままに」とはいかないまでも、左右へのターンやスピードコントロールがそれなりにできるようになってきて、だいぶ楽しんだ様子。

というわけで、トライスキー、超オススメ。すぐに不要になる割には値段がちょっと高いけど、それだけの価値はあるし(スキーを嫌いになるリスクがほぼ除去できることを考えるとプライスレスだ)、使い終わったらヤフオクかなんかで売却すれば、それなりに高く売れるのでは?
我が家では、たぶん次のシーズンに2歳半になる息子にトライスキーを使わせてみると思う。2歳半だとさすがにすぐには習得できないだろうと思うけど。

父の新しいマック。MacOSX 10.3.9から10.7へ、そして10.8.2へ

父は8年くらい前のPower Book G4を使い続けていたのだけれど、PowerPCのマックってMacOSX 10.4以降がインストールできないので、残念ながらもうそろそろ限界。
この年末年始で明らかになったのだけれど、僕と兄と義弟が皆MacBookAir(2011年あるいは2012年モデル)を使っていることが判明したので、ついでということで、父にもMacBookAir(2011年モデル)の購入を勧めることにした。

それで、年末に注文したのが昨日届いた。僕は今日東京に戻るので、その前に、可能な限りのセットアップ&移行作業をしてあげた。

…ということで、その顛末を。
ここで、ポイントになるのが、購入したMacBookAirにインストールされているOSが10.7(Lion)だということ。去年のモデルなので。後で10.8(Mountain Lion)にアップグレードしないといけない。

それで、やったことのリストは以下の通り。

  1. 新マシンの電源を入れて、普通に初期設定。特に問題なし。
  2.  移行アシスタントの使用を試みる。相手(旧マシン)がPowerBook G4 + Mac OSX 10.3.xでは使用できないことが判明。断念。
  3. iTunesライブラリの移行。戦略としては、旧マシンのライブラリをtarで固めて新マシンにコピー、新マシンのライブラリを置き換える。
    1. 「システム環境設定」の「共有」でファイル共有を可能にしておく。これで、同一ネットワーク上のマックからこのユーザ(仮に"daddy"ということにしておく)のパブリックフォルダ(~/Public)の中身にアクセスできるようになる。
    2. 旧マシンでターミナルを起動して以下の作業を行う。
      daddy$ cd ~/Music/
      daddy$ tar cf iTunes.tar iTunes
      (↑時間がかかる)
      daddy$ mv iTunes.tar ~/Public/
      
    3. 新マシンのファインダーでdaddyユーザの共有フォルダを開き、iTunes.tarファイルをとりあえず「ダウンロード」フォルダにコピーする。
    4. 新マシンでiTunesを起動して、終了する。こうすることで、~/Music/iTunesフォルダ(およびその中身)が生成される。これを、念のためバックアップしておきたい(次のステップ)。
    5. 新マシンのターミナルで以下の作業を行う。
      daddy$ cd ~/Music/ daddy$ mv iTunes iTunes.bak
      daddy$ tar xf ~/Download/iTunes.tar
      (↑時間がかかる)
      
    6. 新マシンでiTunesをもう一度起動して、ライブラリのアップグレードなど、言われるがままにする。ライブラリがうまく移行できていることを確認。
  4. iPhotoライブラリの移行。iTunesと同様。
    1. 旧マシンのターミナルで以下を実行。
      daddy$ cd ~/Pictures
      daddy$ tar cf iPhoto\ Library.tar iPhoto\ Library
      (↑"iPho" + TABで簡単操作。FYI)
      daddy$ cp iPhoto\ Library.tar ~/Public/
      
    2. 新マシンのファインダーでdaddyユーザの共有フォルダを開き、iPhoto Library.tarファイルをとりあえず「ダウンロード」フォルダにコピーする。
    3. 新マシンでiPhotoを起動して、終了する。
    4. 新マシンのターミナルで以下を実行。
      daddy$ cd ~/Pictures
      daddy$ mv iPhoto\ Library iPhoto\ Library.bak
      daddy$ tar xf ~/Download/iPhoto\ Library.tar
      
    5. 新マシンでiPhotoをもう一度起動して、ライブラリのアップグレードなど、言われるがままにする。かなり時間がかかる。ライブラリがうまく移行できていることを確認。
  5. Mail(Mail.app)メッセージの移行。アカウント設定は手動で再設定。
    1. 旧マシンのターミナルで以下を実行。
      daddy$ cd ~/Library
      daddy$ tar zcf Mail.tar.gz Mail
      (↑tarコマンドにzオプションを加えている。メールのメッセージファイルはiTunes/iPhotoデータと違って圧縮されていなさそうな気がしたので。調べるのが面倒だったので憶測だけど)
      daddy$ mv Mail.tar.gz ~/Public/
      
    2. 新マシンのファインダーでdaddyユーザの共有フォルダを開き、Mail.tar.gzファイルをとりあえず「ダウンロード」フォルダにコピーする。
    3. 新マシンのターミナルで以下を実行。
      daddy$ cd ~/Download
      daddy$ tar zxf Mail.tar.gz
      
    4. 新マシンでMailを起動して手動でアカウントの設定をする。
    5. 新マシンのMailでメニューの「ファイル>メールボックスを読み込む」で、「ダウンロード」フォルダのMailを選択する。メッセージを読み込む。
    6. 新マシンのMailで読み込んだメッセージを適当なフォルダに手動で再振り分けする。
  6. アドレスブックデータの移行。
    1. 旧マシンでアドレスブックを起動し、すべてのデータを選んで、書き出し。書き出し先はPublicフォルダ。
    2. 新マシンのファインダーでdaddyユーザの共有フォルダを開き、アドレスブックの書き出したファイルを「ダウンロード」フォルダにコピーする。
    3. 新マシンでアドレスブックを起動し、メニューの「ファイル>読み込み」からコピーしてきたファイルを読み込む。
  7. プリンタドライバのインストール。メーカーのwebサイトから。(父は、このインストールのために外付け光学ドライブが必要だと心配していたようだ)
  8. OSXを10.8.2にアップグレード。App Storeで1700円。父のAppleアカウントの設定に多少時間を要した。
  9. TinkerToolのインストール。最新のOSXではシステムフォントのサイズを変更できないので、このツールを使って老人の目にも無理のない環境をセットアップしようという魂胆。しかし、今のところ、標準のままで様子を見たいそうなので(さっきまでは文字の小ささにだいぶご不満そうだったのだけど)、おいおい必要に応じて設定してもらうことにした。
    ちなみに、このソフトは、管理者権限を必要としないので、安心して使える。なかなかよさそう。
  10. 後始末。旧マックで~/Public以下の移行用tarファイルを削除(各アプリのデータは手つかずで残っている)。新マックの~/Download以下の移行用ファイルを削除。 以上。個別の書類データなどは、必要なものを必要に応じてコピーしてもらうことにした。この際、不要なデータは捨て去りたいというので。後日、Office for Macの最新版を購入して、自分でインストールしてもらう予定。