で、僕の場合は、「プラスチックを成形」でもなく、「プラスチックパーツをネジ止め」でもなく、「中古パーツをオークションで購入」でもなく、別の方法で修理することに。オリジナリティを出そうと思った、というわけではなく、コストと容易さが理由ですが。
まず、どのように壊れていたのかというと、まあ、先人たちの写真とほぼ同じで、パドルのテコの軸を固定するドーナツ状の軸受けが劣化して崩壊している、という状態。
それで、僕の場合はどうしたかというと、ワッシャー(平座金)を、崩壊した半ドーナツに接着剤でペタッと貼付ける、という、ただそれだけ。
ま、一応、貼付ける土台を少し削ったり、テコ軸部分のとりつけがしやすいようにワッシャーをペンチで曲げてみたり、と、多少の工夫はしましたが。
それで、問題が取り付け。全てうまく収まったようだったので、暇そうにしていた娘をお供に従えて車庫に行き、取り付けて動作確認してみた。すると、なんと、反応しない。エンジンかけて、パドルスイッチの「+」をいくら操作してもギアが上がらないし、(フロアシフトレバーで操作して)一旦上がったギアをパドルの「ー」で下げようとしても下がらない。がーん…。
もう一度、外して、部屋に戻ってテスターで導通確認してみたけれど(←実際にクルマに取り付ける前にやっておけばよかった)、全く問題がなさそう。ネットで調べると、ECUリセットが必要なんだろうかとか、いろいろ不安が大きくなってくる。
が、とりあえず、導通確認ができたことだし、もう一度クルマに装着しておこう、ということに決めた。部屋の中に置いておくと邪魔だし、子どもたちが触りたがるし、クルマ屋に持っていくにしても、取り付けておくのがベストだと思ったから。
そして、再度クルマに取り付けて、やはりパドルスイッチの反応がないのを眺めながら、ふと気がついた。これって、単純なon/offスイッチだから、スイッチの不在にECUが気がつくはずがない、ということ。厳密に言えば、スイッチの他にLEDもつながっているけど、仮にある時にLEDが切れたとして、ECUがそれに隣接するパドルスイッチを無効にする、などという暴挙は考えられない。
そこで、深呼吸してもう一度考えてみた。とりあえず走り出してみよう。走っているうちに何か変わるかもしれない、と。どこかのキャパシタに電気がしばらく流れたらうまくいく、とか、そんなこともあるかな、と。
そして、走り出して恐る恐るパドルに触れてみると、なんと、今度は反応するではないか。しかし、ぎこちない。なんだろう、不安だなあ。
そう思いつつ、しばらく走っていて、全てを理解した。パドルシフトはスティクシフトと違って、システムが不適切と判断した状況ではパドル操作が無視されるんだ。なるほど。だから、停止状態での操作は無視されるし、極低速で「+」パドルをガシガシ操作してもすんなりとは受け入れてもらえないんだな。納得納得。
というわけで、要らぬ心配をしたり、無駄な時間を過ごしてしまったのですが、もしかしたら僕と同様に、セレスピードのパドルスイッチを修理したのに、直ってるはずなのに操作が無視される、効かない、という悩みを抱えている人もいるんじゃないかと思い、このブログに書き記すことにした次第です。
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