2013年1月4日金曜日

父の新しいマック。MacOSX 10.3.9から10.7へ、そして10.8.2へ

父は8年くらい前のPower Book G4を使い続けていたのだけれど、PowerPCのマックってMacOSX 10.4以降がインストールできないので、残念ながらもうそろそろ限界。
この年末年始で明らかになったのだけれど、僕と兄と義弟が皆MacBookAir(2011年あるいは2012年モデル)を使っていることが判明したので、ついでということで、父にもMacBookAir(2011年モデル)の購入を勧めることにした。

それで、年末に注文したのが昨日届いた。僕は今日東京に戻るので、その前に、可能な限りのセットアップ&移行作業をしてあげた。

…ということで、その顛末を。
ここで、ポイントになるのが、購入したMacBookAirにインストールされているOSが10.7(Lion)だということ。去年のモデルなので。後で10.8(Mountain Lion)にアップグレードしないといけない。

それで、やったことのリストは以下の通り。

  1. 新マシンの電源を入れて、普通に初期設定。特に問題なし。
  2.  移行アシスタントの使用を試みる。相手(旧マシン)がPowerBook G4 + Mac OSX 10.3.xでは使用できないことが判明。断念。
  3. iTunesライブラリの移行。戦略としては、旧マシンのライブラリをtarで固めて新マシンにコピー、新マシンのライブラリを置き換える。
    1. 「システム環境設定」の「共有」でファイル共有を可能にしておく。これで、同一ネットワーク上のマックからこのユーザ(仮に"daddy"ということにしておく)のパブリックフォルダ(~/Public)の中身にアクセスできるようになる。
    2. 旧マシンでターミナルを起動して以下の作業を行う。
      daddy$ cd ~/Music/
      daddy$ tar cf iTunes.tar iTunes
      (↑時間がかかる)
      daddy$ mv iTunes.tar ~/Public/
      
    3. 新マシンのファインダーでdaddyユーザの共有フォルダを開き、iTunes.tarファイルをとりあえず「ダウンロード」フォルダにコピーする。
    4. 新マシンでiTunesを起動して、終了する。こうすることで、~/Music/iTunesフォルダ(およびその中身)が生成される。これを、念のためバックアップしておきたい(次のステップ)。
    5. 新マシンのターミナルで以下の作業を行う。
      daddy$ cd ~/Music/ daddy$ mv iTunes iTunes.bak
      daddy$ tar xf ~/Download/iTunes.tar
      (↑時間がかかる)
      
    6. 新マシンでiTunesをもう一度起動して、ライブラリのアップグレードなど、言われるがままにする。ライブラリがうまく移行できていることを確認。
  4. iPhotoライブラリの移行。iTunesと同様。
    1. 旧マシンのターミナルで以下を実行。
      daddy$ cd ~/Pictures
      daddy$ tar cf iPhoto\ Library.tar iPhoto\ Library
      (↑"iPho" + TABで簡単操作。FYI)
      daddy$ cp iPhoto\ Library.tar ~/Public/
      
    2. 新マシンのファインダーでdaddyユーザの共有フォルダを開き、iPhoto Library.tarファイルをとりあえず「ダウンロード」フォルダにコピーする。
    3. 新マシンでiPhotoを起動して、終了する。
    4. 新マシンのターミナルで以下を実行。
      daddy$ cd ~/Pictures
      daddy$ mv iPhoto\ Library iPhoto\ Library.bak
      daddy$ tar xf ~/Download/iPhoto\ Library.tar
      
    5. 新マシンでiPhotoをもう一度起動して、ライブラリのアップグレードなど、言われるがままにする。かなり時間がかかる。ライブラリがうまく移行できていることを確認。
  5. Mail(Mail.app)メッセージの移行。アカウント設定は手動で再設定。
    1. 旧マシンのターミナルで以下を実行。
      daddy$ cd ~/Library
      daddy$ tar zcf Mail.tar.gz Mail
      (↑tarコマンドにzオプションを加えている。メールのメッセージファイルはiTunes/iPhotoデータと違って圧縮されていなさそうな気がしたので。調べるのが面倒だったので憶測だけど)
      daddy$ mv Mail.tar.gz ~/Public/
      
    2. 新マシンのファインダーでdaddyユーザの共有フォルダを開き、Mail.tar.gzファイルをとりあえず「ダウンロード」フォルダにコピーする。
    3. 新マシンのターミナルで以下を実行。
      daddy$ cd ~/Download
      daddy$ tar zxf Mail.tar.gz
      
    4. 新マシンでMailを起動して手動でアカウントの設定をする。
    5. 新マシンのMailでメニューの「ファイル>メールボックスを読み込む」で、「ダウンロード」フォルダのMailを選択する。メッセージを読み込む。
    6. 新マシンのMailで読み込んだメッセージを適当なフォルダに手動で再振り分けする。
  6. アドレスブックデータの移行。
    1. 旧マシンでアドレスブックを起動し、すべてのデータを選んで、書き出し。書き出し先はPublicフォルダ。
    2. 新マシンのファインダーでdaddyユーザの共有フォルダを開き、アドレスブックの書き出したファイルを「ダウンロード」フォルダにコピーする。
    3. 新マシンでアドレスブックを起動し、メニューの「ファイル>読み込み」からコピーしてきたファイルを読み込む。
  7. プリンタドライバのインストール。メーカーのwebサイトから。(父は、このインストールのために外付け光学ドライブが必要だと心配していたようだ)
  8. OSXを10.8.2にアップグレード。App Storeで1700円。父のAppleアカウントの設定に多少時間を要した。
  9. TinkerToolのインストール。最新のOSXではシステムフォントのサイズを変更できないので、このツールを使って老人の目にも無理のない環境をセットアップしようという魂胆。しかし、今のところ、標準のままで様子を見たいそうなので(さっきまでは文字の小ささにだいぶご不満そうだったのだけど)、おいおい必要に応じて設定してもらうことにした。
    ちなみに、このソフトは、管理者権限を必要としないので、安心して使える。なかなかよさそう。
  10. 後始末。旧マックで~/Public以下の移行用tarファイルを削除(各アプリのデータは手つかずで残っている)。新マックの~/Download以下の移行用ファイルを削除。 以上。個別の書類データなどは、必要なものを必要に応じてコピーしてもらうことにした。この際、不要なデータは捨て去りたいというので。後日、Office for Macの最新版を購入して、自分でインストールしてもらう予定。


1 件のコメント:

  1. ほとんど同じバージョン間で、親のマシンのデータ移行をしました。
    参考になりました。ありがとうございます。

    Safariのブックマークは、
    旧マシンで「ファイル→ブックマークを書き出す」
    新マシンで「ファイル→ブックマークを読み出す」
    で移行しました。

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