2013年2月15日金曜日

新しいカメラ

カメラを買った、というか、買ってもらった、というか、買うことに妻が同意してくれた。つまり、お小遣い枠ではなくて、家計枠からの支出としての購入ということなんだけど。
新しいカメラを自慢したいわけではなく、誰かのカメラ選びの参考になれば、との思いから、とりあえず今回の顛末をブログに残しておこうかと。あるいは、10年後に自分がここに書いてある文章を見たら面白いかもしれない。

いきなり余談だけれど、そういえば僕がフリッパーズ・ギターにはまったのは、大学一年生の時に、住んでいた男子寮で誰かが大音量で流す「カメラ!カメラ!カメラ!」を耳にしたのがきっかけだった。

さて、まず、関係なさそうなありそうな背景から。20数年前に手に入れたCanon New F-1(一眼レフカメラ)を、ここ数年使ってなかった。最後にちゃんと使ったのは娘が生まれたときだから6年前だ。2~3年前に、シャッターが下りなくなって修理したのに、それからまた使っていなかった。なぜF-1の使用頻度が低いのかを考える。大きくて気軽に持ち歩けない、ということもある。しかし、それは第一の理由ではない気がする。

デジタルカメラだったら、フィルムを買いに行かなくていいし、フィルムを替えなくていいし、現像しなくていいし、無事に撮影できたかどうかすぐに確認できる。さらにコンパクトデジカメだったらいつもポケットに入れておけば、「カメラを取りに公園から家まで戻る」などという必要もない。

というわけで、日常の記録という目的のためには高性能なコンパクトデジカメがあれば十分なのだ。しかも、記録目的を除外した趣味としての写真撮影をするようなゆとりはない。子育てパパは忙しいのだ。いや、趣味に使える時間が全くないわけではないけれど、僕にとってはそこまで写真撮影の優先度が高くないということだ。

ちなみに、我が家で使っているコンパクトデジカメはCanonのPowerShot S90っていうやつ。


このカメラは、高感度イメージセンサ(それまでのものとは全く次元が違う)のおかげで、わりと暗いところでもフラッシュを使わずにきれいに撮影できるのですごく便利。何しろ僕は、フラッシュを焚くぐらいなら写真を撮らない、というアンチ・フラッシュ主義者なので。この機種が出たての頃に、写真が趣味という義弟がお勧めしてくれた。

このS90のあとに、S95、S100、S110と進化している模様。ちなみに、今、仮にうちのS90が壊れたとしたらまた次のコンパクトデジカメもS90でいいかも、という気がするくらい満足度が高い。コンパクトデジカメとして。
ちょっとアマゾンで確認してみたらさすがに中古品でしか手に入らないようだが

そんな素晴らしく便利なコンパクトデジカメがあったにもかかわらず、今回、購入に至ったというカメラが、これ。Canon EOS 6Dという一眼レフ。


手短にこのカメラの特徴を挙げると、
  • 35mmフルサイズ一眼レフというプロフェッショナル・スペック。
  • ただし本体強度を一部犠牲にして、軽量化。そこらへんがアマチュア向けな感じ。
  • GPSやWi-Fi機能を内蔵する一方で、フラッシュは内蔵しない。趣味性を重視したセカンド機って感じ。
  • 35mmフルサイズ一眼レフにしては安い。
といったところ。

以下、このカメラを選んで購入するに至るまでのQ&A集(妻への回答)

Part 1 ~店頭にて~
Q1なんか、これ、大きいし重いんだけど?
A1そっちにあるミラーレス一眼ってのは、一眼レフとは似て非なるもので、同列に扱ってもらっては困る。
Q2その本物の一眼レフってのは何がいいの?
A2レンズを通した像が、デジタル処理を経ずに、光の速度で視神経まで届く。
Q3光の速度?どういうこと?
A3たとえばわかりやすい例として携帯電話のカメラって画面にはいつもワンテンポ遅れて映像が表示されているでしょ。それだと「シャッターチャンスだ」と思ったときには既に手遅れになってる。だから、そういうディレイが入らないほうがいいってわけ。特に子供たちの写真を撮るときに。ていうか、僕は今使ってるカメラでは、カメラの横から直接目視してシャッターチャンスを狙ったりしてて、それってすごく不便。構図が崩れたりするし。
Q4本物の一眼レフっていうやつの中にも大きいのと小さいのがあるみたいだけど。
A4イメージセンサーの大きさが違う。35mmフルサイズにしておかないと、数年後には買い直したくなる、と思う。

Part 2 ~自宅にて~
Q5そのフルサイズの本物の一眼レフってやつじゃないと意味ないの?
A5意味ない。数年後に買い換える前提ならともかく。中途半端なのを買うくらいだったら、フルサイズの本物の一眼レフが買える時が来るまで待つ。
Q6今必要?
A6別に今必要ということはない(きっぱり)。そこまで写真やカメラへの情熱があるわけじゃないし、のんびりカメラを構える時間もないから。だけど、もうじき卒園式とか入学式とかあるから、どうせいつか買うなら今がいいんじゃないかな。

店頭で実物を見て、上記のQ&Aセッションがあって、購入が決まった。購入にあたっては、ビックカメラで妻が価格交渉役を買って出てくれて、納得がいく価格で入手と相成った。

ところで、(都内の)ビックカメラなどで粘り強く価格交渉をしている人をほとんど見かけないが、それなりに値段の張る商品の場合、他店価格に対抗して店員が最初に提案してくる価格よりもよい条件を引き出すことは、だいたいいつでも可能なようだ(僕には無理だけど)。値引きがされないApple製品だって、ポイント比率アップというのがある。どの店員を選ぶか(どういう権限をもった店員なのか)、というのも重要らしく、彼女は交渉するのに適さない店員(メーカーからの派遣スタッフとか)とは商談をしないことにしているようだ。

それで、買ってきて、使い始めてみた。まだ使い方が部分的にした飲み込めていない状況であるものの、絞り優先(もちろん全開)で適当に何枚か撮ってiPhotoに取り込んでみた。その画像を見た妻が、「え~っ、こんなに違うんだったらもっと早く買えばよかったのに~」と。いや、しかし、これ以前のフルサイズ一眼レフはもっと高かったし、もっと重かったのだ。EOS 6Dは35mmフルサイズ一眼レフにしては驚異的に軽くて(本体680gとのこと)、しかも安い(いや、高いんだけど、このクラスにしては安い)。このカメラが世に出るまで(偶々だけど)待っててよかった、って感じ。

とはいえ、必需品ではない高価なものを買ってしまった罪悪感にさいなまれている。

ちなみに、この文章を書いている時点での値段が、24-70mmのズームレンズ付きのセットのやつが、アマゾンで約27万円、価格.comの最安値で25万円弱。そのうちレンズの価格がおよそ40%を占めている。

レンズとか、関連備品については、またそのうち書く予定。

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